ムロツヨシが「雨に消えた向日葵」で少女失踪事件に執念を燃やす刑事に。WOWOWドラマ初主演で新境地開拓

ムロツヨシが、WOWOWが7月に放送・配信がスタートする「連続ドラマW 雨に消えた向日葵」(日時未定)に主演することが分かった。同局ドラマ初主演のムロは、少女失踪事件の捜査に執念を燃やす刑事役に挑戦する。

ドラマは、吉川英梨氏の同名小説を原作にしたミステリーで、少女失踪事件の真相を追う刑事と失踪した少女の家族の苦悩と執念の日々を描く。ムロが演じるのは、自身の妹をある事件から守れなかったことに大きな後悔を抱える埼玉県警捜査一課の警部補・奈良健市。常に冷静で仕事熱心、上司や同僚からの信頼も厚い奈良だが、私生活はおざなりで他人に心の内を見せない、どこか陰のあるキャラクターだ。

奈良は少女失踪事件の捜査を担当する中で、娘の無事を願う家族のいちずな思いと自らの妹への思いとを重ね、まるで罪滅ぼしかのごとく捜査にのめり込んでいく。これまでコメディー路線の作品への出演が多かったムロが、自身のパブリックイメージをくつがえし、痛々しいほどの執念で事件を追う、切なく強い刑事像を作り上げる。

「罪悪感からくる正義感なのか、正義感があるからこその抱え続ける罪悪感なのか、どちらにせよそこから生まれる使命感だけで生きている男です。そんな男を演じることになりました」と役柄を紹介するムロは、「行方不明となった1人の少女が生きていることを信じ、追いかけ続けるただただその男と向き合った日々です。演じることに没頭しました」と報告。

続けて、「ぜひ皆さまに見ていただきたいのです。ただ、コメディー作品ではありません。刑事ドラマでもあるのですが、私を含めまして周りの刑事たちが…コメディー畑の方たちばかりで、それはそれで、え? どう見たらいいの?という、そこがまたこのドラマの説得力になっていることを信じています。人間ドラマです。何があるか分かりゃあしないこのご時世。
『何かを信じる』ことの必要性や重みを、真っすぐにお伝えできたら、と思います。どうかいろんな想像と共にオンエアをお待ちください」と期待を寄せている。

原作の吉川氏は「主演のムロツヨシさんは器用に何でも演じる役者さんという印象がありました。実際に見させていただくとあまりに奈良健市すぎる、と思いました。小説からそのまま飛び出してきたようです」とムロの新境地を絶賛し、「脚本をはじめ、制作陣の皆さんが原作に敬意を持って作っていただいたからこそ。原作を読んだ方も未読の方も納得の、質の高い刑事ドラマをお楽しみいただけると思います」と太鼓判を押している。

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