上越市でフードドライブ 困窮世帯を支援  食材や日用品 市民が持ち寄り おひさまパントリー

 生活に困窮する一人親世帯などを対象に、食品や日用品の支援を行っている市民団体「おひさまパントリー」(山田恵子代表)は27日、家庭で余った食材などを持ち寄り寄付するフードドライブを、同市中央1のレインボーセンターで行った。支援に役立ててもらいたいと、市民が食材や日用品を持ち込んだ。

家庭で余った食材や日用品を寄付する市民(右)

 同団体は昨年6月から月1回、無料で食品等を配布するパントリーを実施。市の地域活動支援事業の活用や、「フードバンクじょうえつ」や行政の協力を得ながら、直江津地区の一人親世帯や、一人暮らしの学生を支援している。

 同日はパントリーと併せ、初めてフードドライブを実施。コメや調味料、洗剤などが持ち込まれた。タオルやマスクを寄付した同市五智の女性は「子どもたちのために、少しでも役に立てれば」と話した。

 集まった物資は山田さんが准教授として勤務する県立看護大の学生や、市民ボランティアが仕分けに当たり、一人親世帯に配られた。山田代表(52)は「子どもたちには希望を失ってほしくない。助けてくれる大人がいることを知ってもらう機会にしたい」と、活動に込める思いを語った。

パントリーで配布するために寄付された物資を仕分ける学生やボランティア

 同団体は寄付や物資の支援を継続的に募っている。問い合わせは山田さん(電090・6465・4324)へ。

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