「よりGRスープラらしく」。SYNTIUM LMcorsa GR Supra GTが岡山テストで新エアロを装着

 2月28日、岡山国際サーキットで、GT3規定もしくはそれに準ずる車両が参加できる『GT3特別スポーツ走行』がスタートした。この日は11台の車両が参加し、2022年のスーパーGT GT300クラスに参戦する車両が10台登場したが、そのなかでも大きな注目となったのは、LM corsaの60号車SYNTIUM LMcorsa GR Supra GTだ。2021年に2勝を飾ったマシンだが、フロントのフォルムが大きく改良された。

 2022年も吉本大樹/河野駿佑のコンビで参戦するLM corsaは、2月11日に大阪オートメッセで体制発表を行ったが、その際は新たなカラーリングに彩られていたものの、2021年のままのボディだった。しかし、28日に岡山でスタートしたGT3特別スポーツ走行に登場したSYNTIUM LMcorsa GR Supra GTは、これまでとまったく異なるフェイスで登場した。

 しかも、フロントフェンダー周辺もまったく違う形状で、LMPカーのような盛り上がった形状に加え、後部にはルーバーも設けられたりと、空力面でも違う狙いが見て取れるものとなった。同時に走行していたMax RacingのHACHI-ICHI GR Supra GTとの違いは一目瞭然だ。

 この新たなカウルについて、ドライブした吉本大樹に聞くと「まだ大きな差を感じてはいませんが、富士スピードウェイに行ったときにどう違いが出るかです」という。「悪くなる要素はありませんし、自分たちのオートクレーブで焼いたんです。こんなチームなかなかないでしょう?」と胸を張った。

 デザインについては、チームオーナーの意向を汲み、よりGRスープラらしさを目指したという。また、2021年に気になっていた冷却の改善、さらに剛性もアップしたとのことで、さまざまな改良が加えられた。走行時もまったく不具合などは出なかったという。また、ヘッドライトも改良され、より明るい印象を受ける。

 河野もフィーリングは同様で、まだ大きな違いは感じていないというが、「チームみんながニコニコしています」とそのカッコ良さを全員が気に入っているという。富士スピードウェイでのパフォーマンス、そしてカラーリングされた姿も大いに楽しみにしたいところだ。こういった“違い”が出るのもGT300規定車両ならではだ。

大阪オートメッセの際のSYNTIUM LMcorsa GR Supra GT
フロントが大きく改良されたSYNTIUM LMcorsa GR Supra GT
フロントが大きく改良されたSYNTIUM LMcorsa GR Supra GT
フロントが大きく改良されたSYNTIUM LMcorsa GR Supra GT
Max RacingのHACHI-ICHI GR Supra GT
フロントが大きく改良されたSYNTIUM LMcorsa GR Supra GT
Max RacingのHACHI-ICHI GR Supra GT
フロントが大きく改良されたSYNTIUM LMcorsa GR Supra GT
Max RacingのHACHI-ICHI GR Supra GT
SYNTIUM LMcorsa GR Supra GTの写真を撮る河野駿佑

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