鹿児島県奄美市名瀬有良集落で、伝統野菜アッタドコネ(有良ダイコン)の花が見頃を迎えている。NPO法人「奄美ティダの環」(平田暉子理事長)がパークゴルフ場の一角を借りて種から育てた。白と薄紫色のかれんな花が集落を彩り、春の風情を漂わせている。
アッタドコネは同集落で代々受け継がれてきた在来種で、通常のダイコンより大ぶりなのが特徴。奄美市認定の「一集落1ブランド」として知られる。
地元では自家採種のため、ほ場のダイコン数本を残して花を咲かせるが、観賞用に植栽することは珍しい。地域を花いっぱいにしようと同法人が初めて試みた。集落在住会員の提供した種を昨年10月にまき、メンバーが交代で世話してきた。
パークゴルフ場は県道沿いの「あった結交流館」から集落内へ入った場所にある。平田理事長は「試験的な取り組みだったが、きれいに咲いてうれしい。近くを通った時は花を見に来てもらえたら。来年はもっと増やしたい」と話した。
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南海日日新聞〔写真〕集落を彩るアッタドコネの花=26日、奄美市名瀬有良
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