関東大震災からの復興の象徴 秦野の「本町四ツ角」歩こう 吉田栄作さんトークショーも

関東大震災後、秦野市の本町四ツ角地区の復興の象徴の一つとして建てられた五十嵐商店=秦野市本町2丁目

 神奈川県秦野市本町四ツ角地区に残る耐火性に優れた国登録有形文化財や歴史的建造物を歩いて回るイベントが3月12日に開かれる。市の魅力をPRする「はだのふるさと大使」で同市出身の俳優吉田栄作さんのトークショーも行われ、主催する市は参加者を募集している。定員先着30人。参加無料。

 同地区は関東大震災(1923年)後の火災で焼け野原となり、道路の拡幅や耐火性を意識した町づくりが進められてきた。

 同地区にある「五十嵐商店」(25年築)は復興の象徴の一つとされ、当時としては珍しく外壁がセメントで塗り固められているほか、「宇山商事」(28年築)は耐火性がある磨きしっくいで内壁が施されており、ともに国登録有形文化財として知られている。

 イベントでは、同市入船町の市立本町公民館を起点に、小沢朝江東海大教授らが案内役を務め、両文化財を含めた同地区の歴史的建造物を巡る。

 吉田さんのトークショーは街歩き後に同館で行う。市の担当者は「何げなく歩いている街並みにも歴史が残されていることを知ってほしい」と話している。

 3月1日から募集を開始する。問い合わせは、はだの歴史博物館電話0463(87)5542。

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