飛び込みの世界選手権大会(6~7月・ブダペスト)の日本代表に県スポーツ協会に所属する宇都宮市出身で東京五輪女子代表の榎本遼香(えのもとはるか)(25)、男子の須山晴貴(すやまはるき)(23)の2人が選ばれた。ともに種目は3メートル板飛び込み。榎本はシンクロ板飛び込みで出場した2019年以来の代表入りで個人種目では初、須山は初の世界選手権出場。榎本は「決勝進出」、須山は「入賞」を目指し、技に磨きをかける。
2人は2月に行われた選考会で総合力の高さを示し、大会後の選考委員会で選出された。
今年5月に福岡で開催予定だった世界選手権が来年7月へ延期になり、当初は同大会の代表選考は除外される予定だったが、選考会数日前に急きょ今年6~7月にブダペストでの開催が決定。「揺さぶられた」と須山。気持ちの整理が難しい中で「欲を出さず」安定した演技を披露した。
選考方法が「予選と決勝の合計得点を総合判断」とされたため、通常の大会とは戦略が異なった。予選で榎本は「不安はあった」が、321.70点の自己ベストをマーク。須山は「予選から集中を高められた」と451.65点の高得点でトップ通過した。ともに決勝は2位だったが、代表に選出された。