【BBQインストラクターが伝授】バーベキューに必要なもの23選!チェックリスト&おすすめ施設も

青空の下で食べるバーベキューっておいしいですよね。今回は、バーベキューが好きすぎて「バーベキュー初級インストラクター(日本バーベキュー協会公認)」の資格までとってしまった筆者が、おすすめのバーベキュー道具をピックアップ。おすすめのバーベキュー施設もご紹介するので、ぜひ参考にしてください。

本場・アメリカ流BBQに学ぶ「おいしいバーベキュー」の秘訣は道具にあり!

バーベキューはアメリカの国民的料理ともいわれ、各地でバーベキューコンテストが行われるほど盛んです。また、家庭でも庭先でバーベキューを楽しむ姿はよく見られます。

使用する肉は牛・豚・鶏に限らず、ターキーやラムなども。脂身の少ない赤身肉が好まれます。

調味料や漬け込むソースは、各家庭にこだわりの味があり、地域によっても好みがあるようです。

そこで今回は、せっかくならアメリカンスタイルの本格バーベキューを楽しんでほしい!という思いから、アメリカ流バーベキューを参考に、あると便利な道具をご紹介していきます。

2020年の『アウトドアに関するアンケート調査』によると、バーベキューはキャンプへ行ったらやりたいことの第1位!つづく2位は花火、3位は天体観測だったそうです。

(出典:「アウトドアに関するアンケート調査」https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000488.000000983.html

アウトドアで煙やニオイを気にせず、わいわい楽しめるバーベキューですが、一方で「準備がたいへん」「汗まみれになって火を起こしたのがつらかった」「焼き方が難しい」など、マイナスのイメージも。

話を聞くと、正しい道具の使い方を知らない、やり方を知らないために失敗したケースもあるようです。

そこで、日本バーベキュー協会公認・初級インストラクターの資格をとった筆者の経験から、「バーベキューにあると便利!」という道具をピックアップしました。

この記事を読んで、ぜひ本格的なおいしいバーベキューを楽しんでくださいね!

バーベキューにあると便利な道具一覧(チェックリスト)

まずは本格的なバーベキューを楽しむために欠かせない道具を一覧でご紹介します。

こちらのチェックリストを参考に、バーベキュー当日に必要な道具を用意してみてくださいね!

それぞれのアイテムについて、下で詳しく紹介していきます。

【バーベキューの火起こしに必要な道具】

  • バーベキューグリル
  • 炭・チャコールブリケット
  • 着火剤
  • チムニースターター
  • ライター・マッチなど
  • 耐熱グローブ

【食材を焼く・食べるために必要な道具】

  • シリコンブラシ&オリーブオイル
  • 料理温度計
  • ミートハンマー
  • ミートプレス
  • スキュアー(バーベキュー用の串)
  • 調理用トング
  • クーラーボックス・アイスパック
  • 水鉄砲
  • テーブル&チェア

【片づけに必要な道具】

  • 火消し壺
  • 防火バケツ&水
  • グリルブラシ
  • ゴミ袋

【あると便利なお助けアイテム】

  • キッチンペーパー
  • ファスナー付き保存袋
  • アルミホイル
  • ラップ類

【火起こし】バーベキューに必要なもの6選

筆者撮影 

まずは火を起こすときに必要な物を6つご紹介します。

1. バーベキューグリル

バーベキューに必要なものといえば、まずはバーベキューグリルです。

ホームセンターやアウトドアショップにも数多くの製品がありますが、人数や大きさ、得意な調理方法など、自分のスタイルに合ったものを選びましょう。

ガスや電気を使うグリルもありますが、ここではポピュラーな炭を使うタイプをご紹介します。

焼き網はバーベキューグリルにあらかじめセットされているものが多いです。替え網を探すときはサイズなどをよく確かめましょう。

▼おすすめバーベキューグリル【1】ウェーバー「ジャンボジョー」

本格バーベキューを楽しむならフタ(カバー)付きがベスト。フタをすることで、オーブンのように熱が対流し肉がふっくらジューシーに焼き上がります。

キャンプに持ち運ぶなら足の短いものがおすすめ。ウェーバーの「ジャンボジョー」は5〜6人が楽しむのに最適といわれています。

▼おすすめバーベキューグリル【2】コールマン「クールスパイダープロ/L ファン」

TV番組の「おぎやはぎのハピキャン」にも登場したのはコールマンの電動ファン付きグリル。炭おこしが楽になりますね。

収納バッグとセットで買えば片付けも楽ちん。

どんな風に使っているかはこちらをご覧ください。

『おぎやはぎのギアキャン#8』コールマン「クールスパイダープロ/L ファン」

2. 炭・チャコールブリケット

筆者撮影

炭は主に、

  • 備長炭やマングローブ炭など、自然木を炭焼き釜で焼いて作ったもの
  • オガ炭やブリケットなど、木を細く砕いて固めてから炭にした成形炭

の2種類があります。

筆者のおすすめは「ブリケット」です。着火性に優れ、炭の大きさが同じため、温度管理がしやすいので初心者さんに向いています。

▼おすすめブリケット:Kingsford(キングスフォード)「オリジナルチャコール BBQ用炭 」

パッケージも英語で書かれているので、おしゃれに見えますね。

一般の炭を使う場合は大きさをある程度同じにすると火力調整がしやすくなります。

3. 着火剤

筆者撮影:着火剤に火をつけたら炭を入れたチムニースターターを上からのせて火をつけます。

炭に直接ライターの火を近づけてもなかなか燃えてくれません。ここはやはり着火剤の存在に頼るのが正解です。

着火剤は

  • 固形タイプ
  • ジェルタイプ
  • 天然素材でできているもの

などさまざま。

筆者がおすすめするのはWEBERの「ライターキューブ」です。

筆者撮影

これは、ヨーロッパ産のオガクズを固めたもので、化学的な燃料は使われていません。

着火時のニオイも少なく食べ物にほとんど影響しないので、お子さんのいるご家庭でも安心して使えますね。

大きさは2.5cm角くらい。毎回1〜2個必要ですが、48個入って790円なら100均よりお得かも?

▼ウェーバー(Weber) 「ライターキューブ」

4. チムニースターター(火起こし器)

筆者撮影:火がつくとチャコールブリケット(炭)の周囲が白くなってきます

炭と着火剤がそろったらいよいよ点火です。初心者さんや火おこしが苦手な人でもこの道具があれば簡単に火をつけられます。

その名は「チムニースターター」。チムニーは煙突という意味です。

チムニースターターは、アルミなどの筒型の入れ物で、着火剤が置けるように上げ底になっています。

底は空気が通るように穴があいていたり網状になっていたりします。

着火剤についた炎で空気が暖まり、上昇気流が起きて火が移る原理を使うため、うちわでバタバタと仰ぐ必要がありません

「え、こんなに楽なの?」と、あまりに楽ちんで拍子抜けするほどです。

放置している間に、前菜づくりやテーブルセッティングなど他の作業ができて合理的です。

筆者撮影

<使い方>

  • チムニースターターにチャコールブリケット(炭)を入れる
  • 着火剤に火をつけチムニースターターを上からのせる
  • 約20〜30分ほど放置し、炭のまわりが白っぽくなってきたら、グリルに移す。

▼ウェーバー(Weber) 「ラピッドファイヤーコンパクト チムニースターター」

5. ライター・マッチなど

火をつける道具は使いやすいものを。基本的には着火剤に火がつけられればOKです。

炭がしめっている場合は、バーナーなど火力の強いものを使うこともあります。

6. 耐熱グローブ

バーベキューでは火を使います。楽しく安全にバーベキューを楽しむために、高熱から手を守る耐熱グローブを用意しましょう。

軍手を使う人もいますが、中には耐熱性が低い物もあり、樹脂でできた滑り止めのついたものは熱で溶けてやけどする場合もあるので避けたほうがよいでしょう。

▼東和コーポレーション 「EXTRAGUARD TAKIBI EG-012」

▼おすすめの耐熱グローブはこちらの記事も参考にどうぞ!

【焼く・食べる】バーベキューに必要なもの9選

炭に火が付いたら、今度は食べ物を焼く時間です。

  • 肉はあらかじめスパイスをこすりつけたりバーベキューソースに漬け込む
  • 野菜はあらかじめ同じくらいの大きさに切っておく

など下準備をしておけば現地でスムーズに料理ができます。

ここでは食材を焼いたり食べる時にあると便利な道具を8つご紹介していきます!

1. シリコンブラシ&オリーブオイル

オリーブオイルは焦げつかないように網に塗ったり、食材の乾燥を防ぐために表面に塗ったり大活躍。

オイルにハーブやニンニクを入れるとアロマ豊かなハーブオイルに。

網や食材にまんべんなくオイルを塗るには、料理用のシリコンブラシがおすすめ。

▼パール金属 「TOUCH シリコーン塗はけ」

2. 料理温度計

筆者撮影

かたまり肉を焼いたとき、外側は焦げ目がついているのに中は生焼けだったことはありませんか?

バーベキューは温度管理が大事です。肉は外側から徐々に熱くなり、中心の温度が高くなるまでに時間がかかります。

ステーキの場合は中心温度が65度を超えないようにするのがコツ。鶏の丸焼きなどは75度を目安にすると失敗しません。

デジタルのものならすぐに温度がわかります。

▼タニタ 「スティック温度計」

3. ミートハンマー

赤身肉などは加熱すると食感が硬くなりますが、下ごしらえの段階でミートハンマーでたたき、筋をきっておけば柔らかくなります。

▼パール金属 「肉たたき」

4. ミートプレス

肉を焼き網におしつけ、グリルマーク(網模様の焼き色)をつけます。見た目だけでなく、少し焦げている部分が香ばしさを増し、格段に味を引き立ててくれます。

▼キャプテンスタッグ 「グリルミートプレス」

5. スキュアー(バーベキュー用の串)

バーベキューのイメージといえば串にささった肉や野菜を想像する人も多いのでは?カラフルな野菜や肉を串に刺せば、バーベキューが華やかになります。

先端が二股になっているものはマシュマロやソーセージなどをあぶり焼きにするときに便利です。

▼コールマン 「ステンレススキュアー 170-9076」

6. 調理用トング

トングは食材をつかむ道具です。生肉をつかむものと、焼けたものをつかむものは分けて使えば食中毒防止に役立ちます。

先端部分がプラスチックやゴムのものはつかんだ食材が滑り落ちることがあるので、金属製のものがおすすめです。

▼ウェーバー(Weber)「ポータブルツールセット(3ピース) 」

7. クーラーボックス・アイスパック

移動や準備で、材料を焼き始めるまでに結構時間がかかります。食材を新鮮に保ち、食中毒防止の意味でも季節を問わず使うようにしましょう。

暑い時期は日かげに置いて、開け閉めする回数を減らすのがコツ。保冷性が格段にアップしますよ。

▼コールマン「クーラーボックス エクストリームクーラー 28QT」

8. 水鉄砲

唐突にリストに入っていますが、これは日本バーベキュー協会が認定する「三種の神器」のひとつで重要なアイテムとされています。

ジュージューと焼いていると、肉の脂が炭に落ちて炎が上がることがあります。その炎をいち早く消火して、表面が焦げるのを防ぐために役立つのが水鉄砲。

炎に狙いを定めて水をかけるのはゲームのように楽しく、子どもたちに頼むと一生懸命やってくれますよ。

(参照:「日本バーベキュー協会」公式サイト

9. テーブル&チェア

筆者撮影:鹿肉のロースト。テーブルでカットしてからみんなに取ってもらいます。

テーブルとイスは食材の準備や調理するのに不可欠です。

食べる直前まで食材や調理器具をテーブルに置いて使うことが多いので、食事用に別のテーブルを用意するとスマートです。

また、大勢の仲間が集まるときは「イスは各自で用意してね」と伝えると準備が楽になります。

▼ogawa(オガワ) 「3ハイ&ローテーブル」

【片付け】バーベキューに必要なもの4選

楽しいバーベキューもいよいよ終盤。手際よく片づけていきましょう。

特に火の始末やゴミの処理も欠かせません。キレイに片付けて、キャンプ場を気持ちよく使いましょう。

1.火消し壺

火消し壺はフタで密閉することで酸素の供給を止め、火のついた炭を素早く安全に消火します。

消した炭は次回のバーベキューでもまた再利用できるのでとても便利!

消えたように見える炭でも火が残っている場合があるので、ゴミ袋に入れたり放置するのは危険です。しっかり火を消しましょう。

筆者の愛用品はキャプテンスタッグのもの。火起こし器(チムニースターター)と火消し壺がセットになっていて持ち運びに便利です。

▼キャプテンスタッグ(CAPTAIN STAG) 「大型火消し壺 火おこし器セット(M-6625)」

▼おすすめの火消し壺はこちらの記事でも紹介しています!

2. 防火バケツ&水

筆者撮影:キャプテンスタッグの火消し壺と水の入ったバケツ

火の扱いは慎重に。焚き火と同様、万が一のときに備えましょう。

3. グリルブラシ

筆者撮影

グリルを使い終わったら、残った炭の火力でグリルに残った食材のカスなどを焼き切って炭化させます。

それをグリルブラシでこすり落としてきれいにします。

ブラシ部分も金属でできているので、ケガをしないよう取扱いには十分注意しましょう。

▼WEBER 「グリルブラシ」

4. ゴミ袋

来た時よりも美しく!筆者は使用済みのファスナー付き保存袋にニオイのでやすいゴミを入れています。

こうすると帰りの車にゴミをのせても、完全ではありませんがニオイを抑える効果があります。

【あると便利!】バーベキューに必要なもの

筆者撮影

最後に、あるとバーベキューがさらに快適になる、便利アイテムをご紹介します。

  • キッチンペーパー
    食材の水気をとったり、汚れをふきとったりが簡単にできます。
  • ファスナー付き保存袋
    漬け込んだ食材やあまった食材を持ち帰るのに使います。
  • アルミホイル
    保温カバーや蓋の代わり、厚手のものはフライパンの代わりになります。
  • ラップ類
    食材の乾燥、灰やほこりが入るのを防ぎます。

「道具を揃えるのが大変」という方はレンタルもあり!まずはバーベキュー施設で体験してみよう

「道具を買う前に試してみたい」「道具はそろったけど焼き方はどうするの?」

そんなときは、バーベキュー施設や専門レストランで体験するのもいいですよ。

「地元名」+「バーベキュー」などをキーワードにして、インターネットで検索してみてください。

バーベキュー道具一式をレンタルできたり、バーベキューのプロが食材の焼き方を教えてくれる施設などもありますよ。

「日本バーベキュー協会・公認インストラクター」がいるお店や施設で体験

道具のレンタルだけではなく、実際に肉を焼いてくれるところもあります。詳細は各施設にお問い合せください。

▼全国・公認バーベキューインストラクターの在籍するお店一覧(日本バーベキュー協会公式サイト)

バーベキュー教室やワークショップで体験

バーベキュー専門施設だけでなく、公共施設やキャンプ場で体験講座が企画されることもあります。

筆者撮影:TROY’S AMERICAN BBQ(外観)

筆者は幸運なことに本場アメリカンスタイルのBBQスクールを名古屋で見つけさっそく体験してきました。

バーベキュー道具やスパイスなども展示販売されていて夢が広がります。

筆者撮影:トロイ先生はバーベキューの大ベテラン。優しく教えてくれます。

「TROY’S AMERICAN BBQ」

まずはチャレンジ! バーベキューの極意はのんびり楽しむこと

今回は、あると便利なバーベキュー道具をピックアップしました。もちろん、道具が全部そろわなくても、工夫次第でバーベキューは楽しめます。

火起こしから材料が焼けるまで時間はかかりますが、空の下で家族や仲間と一緒に心のこもった手料理をゆっくりと味わい、おしゃべりをして過ごす時間は最高です。

肩の力を抜いて気軽にのんびり楽しんでみませんか?

▼その他の「おすすめバーベキューグリル」を紹介している記事も参考にしてみてくださいね!

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