関根学園の先輩・後輩 金森と畔上 激走 自己新相次ぎゴール 大阪・びわ湖毎日マラソン統合大会

 第10回大阪マラソン・第77回びわ湖毎日マラソン統合大会は2月27日、大阪市内の42・195キロで争われた。上越勢では小森コーポレーションの金森寛人(28、関根学園高―拓殖大出)が2時間10分16秒で16位、トヨタ自動車の畔上和弥(25、関根学園高―帝京大出)が2時間10分53秒で17位に続いた。そろって自己ベストを更新した。

 共に先頭集団に付いてレースを進めた。金森は32キロ付近まで先頭集団に食らい付き、テレビ中継にも激走が映し出された。最後はペースが落ちたものの、2時間10分台前半でゴールし、2年前の自己ベストを3分以上も更新した。「これまで2年間、足のけがなどでうまくいかないことが多かった。2時間10分切りを目指していたけど、長いトンネルを抜け出して晴れやかな気持ち」と明るい口調で振り返った。

 今後については「2時間7、8分台でいきたい。トラックでしっかりとスピードを付けたい」と話し、来年9月に予定されるパリ五輪の代表選考会、MGC(マラソングランドチャンピオンシップ)を目標としている。また、1月下旬に第1子の男児が誕生し、今回は給水用の全ボトルに写真を付けていた。「かわいくてしょうがない。元気をもらっている」と励みになっている様子。

 畔上は23キロ付近で先頭集団から離れたが、自分のペースを保ち、終盤は集団から落ちてきた選手を抜いていき、順位を上げた。自己ベストを22秒塗り替え、「(昨年12月の)福岡国際マラソンの大失速から修正できた。練習の成果を出せた」と話しつつも、「2時間10分切りを目標に臨んでいたので、記録的には悔しい」と本音をのぞかせた。

 大学時代の後輩、星岳(23、コニカミノルタ)が初マラソンの日本最高記録、2時間7分31秒で優勝し、「驚いた。負けられないという気持ち」と自身を奮い立たせる。金森に次いでゴールとなり、「同じ高校の先輩と走れたのはうれしい。刺激し合って、一緒にMGCに出られたら」と話した。

 金森も「同郷の活躍はうれしいけど、負けたくはない。山岸先輩(宏貴、GMOインターネットグループ)や畔上と一緒にMGCに出て頑張りたい」と意欲を見せた。

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