東京大学、共通テストを受けられなかった学生の合否判定に2次学力試験や調査書、面接を活用

東京大学は新型コロナウイルス感染症の影響などで大学入学共通テストを受けられなかった受験生に対し、東京大学の第2次学力試験と調査書を組み合わせて合否判定することを決めた。理科三類の試験では面接を実施し、その結果を含めて総合的に判定する。

東京大学によると、文部科学省から新型コロナなどで大学入学共通テストを受けられなかった受験生に対し、受験機会の確保を求められたのを受けた措置で、第2次学力試験も受けられなかった受験生にはそれ以上の受験機会を確保しないとしている。

大学入学共通テストは新型コロナの感染拡大や試験会場の東京大学本郷キャンパス前路上での受験生刺傷事件などの影響もあり、欠席した受験生が本試験、追試験、再試験を合計して延べ約3万9,000人に上った。

文科省が受験機会の確保を各大学に求めた結果、全国1,058大学のうち、565大学が追試験の実施、816大学が追加の受験料を徴収せずに別日程への受験振替の実施、334大学が追試験と振替の両方実施を決めた。9大学は数日間の実技試験があるなどから追試験設定が困難としたり、受験料の返還をしたりするとしている。

参考:

【東京大学】令和4年度大学入学者選抜における受験機会の更なる確保について

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