「佐渡金山 みんなで来ての~」 市民団体、動画サイトでPRアニメ公開

ユーチューブのアニメで「佐渡島の金山」をPRするキャラクター「ぽんち」

 世界文化遺産登録を目指す新潟県の「佐渡島(さど)の金山」をPRするアニメが、動画投稿サイト「ユーチューブ」で公開されている。化けタヌキの女の子をモチーフにしたキャラクター「ぽんち」が主人公で、「みんなで(佐渡に)来てのー、穴の中で待ってるしのー」と呼び掛けている。

 佐渡金山は、2月1日に世界遺産候補として国連教育科学文化機関(ユネスコ)に推薦され、2023年の登録を目指している。市民団体「佐渡を世界遺産にする新潟の会」が、若い人たちに佐渡金山への興味を持ってもらおうと、新潟市中央区の専門学校2校の協力で制作し、同月上旬に公開した。

 アニメのラフ画やキャラクター案を手掛けたのは、日本アニメ・マンガ専門学校マンガクリエイト科で学ぶ4人。同校卒業生やプロの作家が仕上げをし、国際映像メディア専門学校声優アクターズ科の3人がせりふを吹き込んで完成させた。

 動画は4本あり、長さは30秒から1分ほど。主人公の「ぽんち」は、佐渡に伝わるタヌキ(ムジナ)の総大将、団三郎の娘という設定で、佐渡金山のシンボル「道遊の割戸」の形をしたリボンを身に付けている。「佐渡金銀山が国内推薦されたっちゃ」などと、佐渡弁交じりのせりふでPRしている。

 「ぽんち」の原案デザインを考えた日本アニメ・マンガ専門学校1年の生徒(18)は「アニメをきっかけに、佐渡へ行ってみたいと思ってもらえたらうれしい」と話している。

 動画は、ユーチューブの「佐渡を世界遺産にする新潟の会」のチャンネル(https://www.youtube.com/channel/UCfD9hpWpRS4cgfyN53hSZXg)で公開されている。

© 株式会社新潟日報社