有料老人ホームや訪問介護のウェルビス悠愛(株)[福岡]が民事再生法を申請

※画像は実際の企業と関係はありません

 ウェルビス悠愛(株)(TSR企業コード:872075826、法人番号:3290001057025、福岡市南区曰佐4-39-28、設立2005(平成17)年1月、資本金3000万円、植木理美社長)は2月28日、東京地裁へ民事再生法の適用を申請した。申請代理人は柴原多弁護士(西村あさひ法律事務所、東京都千代田区大手町1-1-2、電話03-6250-6200)ほか4名。
 負債総額は約30億円。

 福岡県、佐賀県、大分県など北部九州を中心に、住宅型有料老人ホームやデイサービス、訪問介護、訪問看護など高齢者福祉事業を手掛けていた。近年はセルフエステサロンや小規模保育園などにも参入し、業容を拡大していた。
 しかし、2020年12月、有料老人ホームおよびデイサービスを運営する「桜花の宴 悠愛」にてスタッフおよび利用者が「新型コロナウイルス」に感染したため、2021年2月15日まで同施設が休業となった。さらに、2021年1月には有料老人ホームと訪問介護を併設する「悠愛アリビオ」でも新型コロナウイルスの感染が確認され、福岡市よりクラスター発生と認定されたことで、休業を余儀なくされた。以降、利用者が減少したことで業績が低迷し、資金繰りに行き詰まり、今回の措置となった。
 なお、スポンサー選定を進めているほか、当社以外の悠愛グループの企業は通常通り営業を継続している。

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