4月に足利高との統合を控える足利女子高(栃木県足利市)で1日、最後の卒業式が行われ、194人が思い出深い学び舎を巣立った。
式辞で佐藤弘道(さとうひろみち)校長は「言葉を大切に。相手が自ら心の扉を開きたくなるような、相手が笑顔になるような言葉を発することができたら素晴らしい」と、はなむけの言葉を贈った。
卒業生代表の吉田悠(よしだゆう)さん(18)は、答辞で「最高の思い出、幸せは、この学年のみんなと過ごした、いつもの何げない日々だった」と別れを惜しんだ。この後、卒業生たちは感染症対策のため歌えなかった校歌を、オーケストラの伴奏で久しぶりに斉唱した。
両校は4月に3学年22学級の男女共学の新しい足利高となり、再スタートを切る。当面は現在の足利高の校舎を利用する。
この日は県立高60校で卒業式が行われた。