香港の観光客ら県内ウェブ旅行 県など企画、生配信

香港の視聴者に神楽体験の様子を紹介した高千穂町の農泊宿「よどんやど」

 香港の訪日旅行取り扱い最大手「EGLツアーズ」や県は2月26日、オンラインによる県内ツアーを開いた。約15万人のフォロワーがいる同社のフェイスブックで無料公開し、視聴した香港の約370人が1時間半の本県観光を疑似体験した。
 新型コロナウイルス収束後の誘客につなげようと、県香港事務所、県観光協会、県内市町村などが連携。2020年11月に続いて2回目の実施となった。
 高千穂峡や青島、サンメッセ日南などとオンラインで結び、各地のガイドらが生配信で魅力をPR。衣装を借りて神楽体験ができる高千穂町押方の農泊宿「よどんやど」からは、太鼓や笛の音に合わせて舞を体験する様子を中継した。美郷町西郷からは、完熟キンカンの収穫体験を紹介した。
 県によると、コロナ禍前には年間延べ約6万5千人が県内に宿泊していた。県観光推進課の小川文乃主事(29)は「来日が難しい中、オンラインで宮崎の観光や文化、食の魅力を発信できた。収束後には香港から多くの方に来てもらいたい」と話した。

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