「美しいスイング10選」をMLB公式サイトが特集 イチローも選出

メジャーリーグ公式サイトのマニー・ランダワ記者は「美しいスイング10選」を特集する記事を公開した。「野球において、フィールドの美しさや守備での素晴らしいプレー以外の最も美しい要素の1つといえば、打者のスイングである。メジャーリーグの歴史上、ストライクゾーンを美しく通過する特殊なモーションを持つ選手は数多く存在する」とランダワ記者。特に美しいスイングをする10人として、ケン・グリフィーJr.やテッド・ウィリアムスといった名打者とともにイチローも選出されている。

ランダワ記者はイチローについて「メジャーリーグ史上初の日本人野手であり、最高の選手でもある。2001年から2019年まで、芸術的なスイングで相手投手を恐怖に陥れた。幼少期から日本プロ野球での9年間を経て鍛え上げたスイングはルネサンス的であり、記録的な強打の時代において、素晴らしい投球をヒットに変える比類のない能力を持ち、時代に逆行する選手だった」と紹介。2001年の新人王とMVP、2004年に樹立したシーズン最多安打記録(262本)、両リーグ最多安打7度、オールスター・ゲーム選出10度、ゴールドグラブ賞10度、27歳でメジャーデビューしながらも通算3000安打達成など、数々の輝かしい実績にも言及した。

イチローとともに選ばれた9人は、いずれもメジャーリーグの歴史に名を残す名選手ばかり。「史上最も美しいスイングの持ち主」と言われるグリフィーJr.のほか、最後の4割打者であるウィリアムス、勝負強い打撃が魅力だったウィル・クラーク、1994年に打率.394をマークしたトニー・グウィン、通算555本塁打を放ったマニー・ラミレス、殿堂入りの強打者ビリー・ウィリアムス、1979年にMVPを受賞したキース・ヘルナンデス、史上6人しかいない500本塁打&3000安打を達成したラファエル・パルメイロ、球界を代表するスイッチヒッターの1人であるチッパー・ジョーンズが選出された。

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