名張事件、再審認めず 新証拠否定、名古屋高裁

三重県名張市で1961年、女性5人が死亡した名張毒ぶどう酒事件で、名古屋高裁(鹿野伸二裁判長)は3日、2015年に89歳で獄中死した奥西勝元死刑囚の再審開始を認めない決定をした。弁護団が新たに提出した専門家の鑑定結果などは無罪を言い渡すべき明白な証拠に当たらないと判断した。妹の岡美代子さん(92)による第10次再審請求の棄却決定への異議審。弁護団は特別抗告する方針で、最終判断は最高裁に委ねられる。

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