意欲的な舞台挑戦でさらに演技力に磨きをかける風間俊介

女優の奈緒、俳優の風間俊介が、6月4日に初日を迎える舞台「恭しき娼婦(うやうやしきしょうふ)」(東京・紀伊國屋ホール)で4年ぶりに共演することを、各メディアが報じた。

20世紀最大の哲学者ジャン=ポール・サルトルが、人間の権利、尊厳、自由という問題を描いた傑作戯曲。

米南部を舞台に、冤罪にかけられて逃走する黒人青年をかくまう娼婦・リズィー(奈緒)と、その街の権力者の息子でリズィーに虚偽の証言をさせようと迫るフレッド(風間)の姿を描く。

風間は、「不条理なことが多い今の世の中で、こういった楽しいだけではない色々な困難に立ち向かう物語を、このメンバーと一緒に創れることをうれしく思います」とコメントを寄せている。

風間はジャニーズ事務所に所属しながら、グループには所属せず俳優として独り立ち。フジテレビ系ドラマ「監察医 朝顔」では上野樹里演じる主人公の夫役をつとめるなど、各局のドラマで主要キャストをつとめるほどに成長を果たした。

「すでに風間の舞台歴は20年以上に及ぶが、舞台でコツコツと実力を蓄えてきたことが、ソロの俳優としての活躍につながっている。そのことを風間もよく分かっているので、映像作品がひと段落したら毎回意欲的に舞台に挑戦。さらに、演技力に磨きをかけている。ドラマが主戦場だが、映画よりも圧倒的に舞台作品への出演が多いのは本人が舞台が好きだから」(演劇担当記者)

前回の共演から、奈緒は女優としてステップアップを果たして風間との再共演。名演出家・栗山民也氏の演出での上演ということもあって、2人の好演で名作舞台になることが期待される。

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