ママキャンパーが提案します! 子どものスマホ依存はキャンプで解消・対策しよう

スマホの所持率が8割を超える今、子ども達のスマホ依存が社会問題となっているようです。スマホを所持する小学生を持つママとして、スマホとの上手な付き合い方を日々考えさせられています。スマホだけで完結することばかりの生活にならないように、アウトドアとの触れ合いを通じてスマホ依存解消の対策にならないか、考えてみました

デジタル社会に欠かせないスマホ|所持率は80%超

デジタル化が加速する現代社会において、スマートフォン(以下スマホ)は欠かせないアイテムとなっています。

日本国内のスマホの所持率は85%を超えており、満10歳から満17歳の「青少年」に関しては、97.7%がインターネットを利用。その中でもスマホでインターネットを利用している割合は68.8%との調査結果※ が出ています。

令和3年度に行われた内閣府による青少年のインターネット利用環境実態調査※ によると、スマホでインターネットを利用している中学生は72.6%、小学生は38.6%で、小中学生のスマホ所持率が年々高くなっていることがわかります。筆者の小学5年生の子も、最近スマホデビューしました。

※参考リンク:令和3年度 青少年のインターネット利用環境実態調査調査結果(速報)−内閣府

便利で手軽なツール故に、スマホに依存してしまう子どもたちが増えていることが社会問題となっており、わが子もご多分に漏れずに日々スマホに振り回されつつあります。

今回は、「子どもがスマホばかりいじっている!」「こんなにスマホばかりいじって大丈夫なの?」と悩まれている親御さんと同じ立場から、スマホ依存について、そしてアウトドアを通して子どものスマホ依存解消・対策ができないか、考えてみました!

大人も子どもも要注意! スマホ依存とは……?

通話やインターネット、SNSやメッセージアプリなど、生活の中にどんどん入り込んでいるスマホ。ネットショッピングや音楽を楽しんだり、電子マネー決済ができたりとお金の管理まで可能になって、ますます手放せなくなってきています。

スマホ依存とは……?

では、昨今話題に上がる「スマホ依存」とはいったいどんな状況をいうのでしょうか。

調べてみると、「スマホ依存」に決まった定義はないようです。現時点では、日常生活でスマホを触りすぎる・スマホが手元にないと不安になる・スマホの操作ができないとストレスを感じるという状態であれば、スマホ依存状態であると考えられています。

精神的・肉体的に自分でコントロールができなくなり、医療機関を受診するような人も増えてきています。

あなたは大丈夫? スマホ依存度チェック

「私は大丈夫!」と思っている方も、以下の項目をチェックして該当する項目が多ければ、スマホへの依存度が高くなります。

  • 朝起きたらまずスマホをチェックする。
  • スマホが常に手元にないと不安になる。
  • 歩きスマホをしてしまう。
  • スマホの充電が切れると不安で仕方ない。
  • お風呂やトイレにもスマホを持ち込む。
  • 食事をしているときもスマホを触っている。
  • LINEやSNSを常にチェックし、返信をしたり、返事がないと不安。
  • スマホを見ながら眠ってしまうことがある。
  • 目の前の家族や友人との会話より、スマホに気を取られている。

いかがでしょうか?自分が思っている以上に当てはまる項目がありませんでしたか?

何を隠そう筆者も当てはまる項目が多くて焦ってしまいました。これではYouTubeばかり見ている子どもに注意できません……!

スマホ依存が進むと、体に不調が現れる可能性があるようです。腰痛、肩こり、眼精疲労……。酷いときはうつ病にまで発展してしまう可能性もあると言われています。

子どもをスマホ依存にさせないためにはどうしたらいいのか?

子どもは自分自身をコントロールする力がまだ未熟です。スマホには子どもにとって魅力的な機能・コンテンツがたくさんあるので、使い始めると夢中になってしまい、なかなか止めることができません。子どものスマホの使いすぎを止めるには、私たち親がしっかり管理してあげる必要があります。

では、どのように管理していけば良いのでしょうか。以下で一案を紹介します!

① スマホを使用する際のルールを決めて時間を制限する

「21時以降はスマホを使わない」「ゲームに課金はしない」「成績が下がったら解約する」など各家庭で話し合って決めるといいでしょう。

② 使用するアプリを厳選する

SNSやゲームでスマホが手放せなくなっているのであれば、思い切ってそのアプリを削除してしまうことも有効です。案外、スマホの画面からアイコンがなくなるだけでまったく気にならなくなるものです。

③ 代わりとなる趣味やアクティビティを一緒に楽しむ

何もやることがない暇な時間についついスマホをいじってしまうので、他に夢中になれる趣味などを見つけてあげるのも良いでしょう。親も一緒に楽しむことで、コミュニケーションも取れて子どもとの関係もさらに深まるでしょう。

急にスマホの制限は難しい……そんな時は子どもをキャンプに連れていってみよう!

家族間で話し合って時間を制限するルールを決めたりアプリやアカウントの削除をしただけでは、根本的な問題解決には至らないことも。それまでのようにスマホを使えなくなった子どもは、スマホに触れないことでストレスを感じたり、さらにスマホに固執したりしかねません。

そこでふと思い出したのが、キャンプやデイキャンプへ行ったときの子どもの様子。キャンプ中は、景色やキャンプ飯の写真を撮ったりなどはあったものの、普段の生活に比べると格段にスマホに触れる時間が減っています

「キャンプは不自由を楽しむ」とよく言われますが、電源サイトであったとしても使用できる電化製品は限られてくるし、テレビもなく、テント内の照明も自宅に比べると格段に暗い。焚き火なんて普段の生活ではできないし、薪割りもなかなか体験できない。そんな非日常の体験は、子どもにとってSNS以上の刺激があるんだと思います

アウトドア・キャンプを通してできる、スマホの存在を忘れるほどの体験をご紹介します。

子どもが夢中になれるキャンプには魅力的なアクティビティが満載!

もうすぐ暖かい季節になり、本格的にキャンプシーズンが始まります。スマホばかり触っている子ども達を外に連れ出すには最適な季節がやってきます。

まずは、キャンプの間はスマホを子どもから預かって、キャンプだけ楽しめるようにしましょう

キャンプには子どもが夢中になれる要素がたくさんあります。我が家の子どもたちの様子を見ながら、ひとつひとつご紹介していきます。

子どもが夢中になれるキャンプ①:テント設営&撤収作業

筆者撮影

スマホが扱える子は、テントの設営&撤収も手伝えるくらいの年齢だと思います。

正直なところ、テントの設営は要領がわかっている大人だけで済ませてしまった方が断然早く建てられます。でも、子どもは「頼られる」ことに喜びを感じることが多いですよね。少し時間がかかっても、テントの設営を手伝ってもらいましょう。

ペグ打ちがうまくできないならポールを支えててもらうだけでも大丈夫です。

また撤収時のペグ抜きなんかは比較的簡単です。慣れてきたら、子どもから進んでお手伝いしてくれるようになりますよ。

筆者撮影

キャンプの楽しみのひとつですが、大変なところでもある「テント設営&撤収」。これを体験して少しでも理解してくれるだけで、よりキャンプの楽しさとありがたみがわかってもらえると思います。

子どもが夢中になれるキャンプ②:焚き火

筆者撮影

「キャンプ=焚き火」と言っても過言ではないほど、キャンプに焚き火は欠かせません。大人も子供も焚き火は大好きです。

わが子たちも、焚き火は準備の段階から大好きです。

筆者撮影(薪にするための流木を拾いに湖畔を散歩)

着火剤代わりにキャンプ場に落ちている小枝やスギの葉を拾ったり、薪を細く割って焚き付けを作ったり。これを子どもに任せるのも良いでしょう。

誰が一番多く拾い集めてこられるか競争したりすると盛り上がりますよ!

筆者撮影

小学5年生の長男は、ナイフでバトニングして焚き付けを作ったりしています。

もちろん、すぐそばで大人がサポートしながら行いましょう。

筆者撮影

もちろん着火はファイヤースターターで。なかなかうまく着火できなくても、気長に待ってあげるのが大切です。

ファイヤースターターで火がつけられた経験は、かなり自信になるようです。

筆者撮影

キンドリングクラッカーは、子どもでも安全に薪割りができます。子どもを薪割り隊長に任命して、役割を与えてあげると責任も生まれて、良い意識作りもできます。

▼キンドリングクラッカーの記事はこちらから▼

子どもが夢中になれるキャンプ③:キャンプ飯

筆者撮影

外で食べるご飯は、ただそれだけで特別感があります。普通のカップラーメンを外で食べるだけでも、いつも以上においしく感じますよね。

キャンプでのご飯はメニューは、バーベキューやローストチキンなど、豪快で魅力的なごちそうが多く並びます。調理の時間もゆとりがあると思うので、ぜひ子どもたちに調理も手伝って貰いましょう。

屋外で調理するので、多少こぼしても、気にしない!ここで調理スキルを身につけておいたら、普段のご飯作りのお手伝いにも繋がるかもしれません。

子どもが夢中になれるキャンプ④:ウォーターアクティビティ

筆者撮影

とにかく子どもは(大人も?)いくつになっても水で遊ぶことが大好き!

キャンプ場には、川遊びができる川が近くにあったり、場内に水遊びできる設備があるところも多いです。

湖畔のキャンプ場では、SUPなどのアクティビティができるところもあります。夏に行った川遊びできるキャンプ場では、飛び込みをしたり、魚を捕まえたり、川で1日中遊んでいました。そのほかにも、場所によっては近くで川下りやラフティングなどができるキャンプ場もあります。

事前にキャンプ場周辺の情報も収集して、本格的なウォーターアクティビティを楽しんでもいいでしょう。

▼全国の川遊びできるキャンプ場まとめはこちら

子どもが夢中になれるキャンプ⑤:釣り&つかみ取り

筆者撮影

キャンプ場では、場内で釣りが楽しめるところも多いです。場内に釣り堀があるようなところでは、釣り竿もレンタルできることが多いので、手ぶらで楽しむことができます。釣り堀なら小さなお子さんがいても楽しめますし、初めてでも釣りやすいので、子どもも夢中になって楽しめます。

夏の暑い時期になってくると、池に放流したニジマスをつかみ取りできるイベントが多くのキャンプ場で開催されます。魚を手づかみで捕まえる体験はなかなかできないので、子ども達も大喜びでした。

捕った魚はバーベキューなどで塩焼きにすると良いでしょう。普段魚が苦手な子でも、自分が捕った魚なら食べられると思います。

▼こちらの記事ではマスの下処理&調理を解説!

子どもが夢中になれるキャンプ⑥:自然体験教室

筆者撮影

多くのキャンプ場が、工作やピザ作りなどの自然体験教室を開催しています。

木の枝やどんぐりなどを使って工作するクラフト教室や、ガラス細工や草木染、本格的なピザ釜でピザを焼いたり、ソーセージ、ジャムを作ったりと、各キャンプ場で様々なコースを開催しているので、積極的に参加してみるといいでしょう。

我が家も、よく行くキャンプ場で開催されている木工教室に参加します。出来るだけ自分の力で作れるようにあまり手助けはせず見守りますが、結局自分もやりたくなって手も口も出ちゃいます。そんな親子のやり取りも楽しいですよ。

▼オリジナルトルコランプが作れるキャンプ場紹介記事

いきなりキャンプはハードルが高いならお庭キャンプから始めるのも手

キャンプへ行くとなると、「キャンプグッズをいろいろ買い揃えたりしないと……」とハードルが高く感じるかもしれません。そんな時は、まずはお庭キャンプやベランピングから始めるのも手です。

特別に用意するものはなくて、いつもの食事を子どもと一緒に外で食べるだけでも、日常から抜け出せます。

もちろんスマホは家の中に置いてきて!テーブルや椅子がなくても、レジャーシートだけでもいいのです。「ちょっとスマホ置いて、外でご飯食べよう!」とか、「外でおやつ食べようか!」でいいのです。

普段の生活の、子どもたちが退屈に感じてしまう時間を、少しずつ減らしてあげる工夫が大切です。

スマホ依存解消のポイントは親子のコミュニケーション キャンプは親子ふれあいのチャンス!

なかなかスマホのある生活から抜け出せない現代っ子へ、私たち親も、ただ注意するだけでなく依存解消のヒントを与えてあげることが重要です。

私たち親も一緒に楽しみながら子どもとコミュニケーションをとれるキャンプは、解決の一手にピッタリ

アウトドア体験は、子どもたちにとって魅力的でワクワクする経験です。スマホで得られる快感以上の楽しさや思い出をキャンプを通して作ってあげることが、子どもたちのスマホ依存解消につながることを祈っています!

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