レッドブルのモータースポーツコンサルタントを務めるヘルムート・マルコは、2月23~25日にスペインのバルセロナ-カタロニア・サーキットで行われた2022年F1第1回プレシーズンテストでマクラーレンが好成績を残したことを「スポンサー集め」だと揶揄し、その実力に疑いを挟んだ。
マクラーレンはバルセロナテストにおいて、ランド・ノリスが1日目に総合トップタイムを記録。2日目にもダニエル・リカルドが総合3番手に入るなど好調を示した。3日目に行われた会見に出席したジョージ・ラッセル(メルセデス)はフェラーリとともにマクラーレンの名前を挙げ、その速さに対する警戒感を表した。
しかし、マルコは異なる見解を示している。ドイツの『Auto Motor und Sport』誌にマクラーレンの好調について意見を問われたマルコは、皮肉を込めて「マクラーレンはスポンサーを追いかけている」と語った。
テストにおいては各チームがそれぞれ走行メニューを設定しており、記録されたタイムがシーズンの勢力図をそのまま示しているわけではない。1日目のノリスのタイムは他車よりもソフト寄りのC4タイヤで記録したものであり、燃料の搭載量も少なかった可能性がある。
そのなかでマルコの発言は、マクラーレンがテスト中にタイムの出やすい条件で走ることで企業の目を引き、新たなスポンサーを獲得しようとしていると揶揄するものだった。
一方、ノリス自身も自らがトップタイムを記録したことに困惑を見せている。彼はテスト初日を終えた時点で自身のTwitterを更新し、マクラーレンに過度な期待が寄せられることに不快感を示した。
「有意義な一日だったけど、僕がトップだったことにはイライラするね。これで僕たちが速いと思われて大げさに騒がれてしまう」