沖縄、感染再拡大で「まん延防止視野」 玉城知事「急ブレーキ想定も」

 玉城デニー知事は3日、沖縄県庁で緊急会見を開き、新型コロナウイルスの感染が高止まりを続けていることから、まん延防止等重点措置の適用を再び政府に要請することを視野に入れていると明かした。県が同日発表した県内の新規感染者数は996人だった。
 【ひと目で分かる】沖縄のコロナ感染状況
 玉城知事は主に家庭を通じて子どもたちに感染が広まっているとして「感染者の数が若干リバウンドしつつある。ここで急拡大することになると、急ブレーキを踏まなければならないことも想定される」と述べ、改めて感染対策の徹底を呼び掛けた。
 玉城知事は、家庭内感染の経路として、10歳未満は幼稚園や保育園、10代では課外活動や交友関係から、30代では職場での飲食から広まっていると説明した。
 玉城知事は、3日に利用を再開した県民の県内旅行を促進する「おきなわ彩発見キャンペーン」について県専門家会議の意見を踏まえ「一時停止しなければならないことも十分考えられる」と認識を示した。
(梅田正覚)
 
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