草津温泉は街歩きが最高!温泉もグルメもSNS映えも楽しめる!

人気の観光地である、群馬県の草津温泉。「じゃらんリサーチセンター」が行なった「人気温泉地ランキング調査2022」では1位を獲得。観光経済新聞主催の「にっぽんの温泉100選」では、なんと19年連続の1位になっている。

これだけ高く支持されているだけあって草津温泉は様々な魅力を持っているが、今回の記事では温泉街の街歩きに注目したい。草津温泉は街歩きをしているだけでも十分に楽しめるのだ。記者が実際に訪問して街歩きを行なったので、その楽しさをお伝えしよう。

街歩きは、草津温泉のシンボルとも言える「湯畑」からスタート。毎分約4000リットルの温泉が湧き出ているスポットだ。温泉街の中心にあるので、どこに行くとしてもここから街歩きを始めると便利だ。

湯畑自体も周囲に足湯や瓦を敷き詰めた歩道などがあり、散策が楽しめるようになっているので、まずはぐるりと湯畑を一周してもいいだろう。

歴史のある建造物も

湯畑のすぐそばには「熱乃湯(ねつのゆ)」がある。熱乃湯では草津名物の湯もみがショーとして楽しめる。草津節や草津湯もみ唄など、草津ならではの歌も聞ける。また、日によっては音楽ライブが開かれることもある他、夜には「温泉らくご」という落語会が行なわれる(温泉らくごは現在、コロナウイルス感染拡大予防のため休演中。3月19日(土)より再開の予定)。

温泉街では歴史のある建造物も見られる。「光泉寺」は、奈良時代に有名な高僧の行基が開いたと伝えられている。境内の釈迦堂は草津町の指定文化財だ。釈迦堂に安置された釈迦如来像は、1702年に公慶(東大寺の復興に尽力した僧)によって作られたものので、「遅咲き如来」と呼ばれて信仰されている。

見逃せないスポットとしては、「西の河原公園」もある。園内のいたるところから温泉が湧き出していて、歩く地面には温かいお湯が小川のように流れている。少し歩けば、日本有数の露天風呂「西の河原露天風呂」もあるので、ぜひ入ってほしい。

特色のある入浴施設や漫画図書館も

様々な場所に入浴施設や共同浴場があるのも草津温泉の特徴だ。共同浴場に関しては、現在、「白旗の湯」「千代の湯」「地蔵の湯」が開放されており、一般の人でも無料で入浴できる。

記者は入浴施設の「大滝乃湯」を利用した。大浴場、露天風呂、サウナだけでなく、「合わせ湯」も楽しめる施設だ。合わせ湯とは、低温の浴槽から順番に入ることで高温の浴槽に入れるようになる入浴方法のことである。

温泉街の様々なところには「足湯」があり、それを利用するのも街歩きの楽しみだ。足をふくためのタオルを準備しておこう。手を洗うことができる「手洗乃湯」、湯気を顔に当てることができる「顔湯」も利用したいところだ。

「裏草津」と呼ばれる、湯畑から歩いて数分のエリアにも足湯、手洗乃湯、顔湯がある。裏草津は2018年から再整備が進んだ、新しい観光スポットだ。展望デッキや共同浴場の他、カフェ「月の貌(かお)」や「漫画堂」も作られている。

漫画堂は有料の漫画図書館で、その蔵書は1万冊以上。館内はのんびりとくつろげる空間なので、散策で歩き疲れたときは漫画堂で読書するといいだろう。

食べ歩きも楽しい

街歩きの大きな楽しみのひとつは、グルメだ。温泉卵や温泉まんじゅうなど、食べ歩きに最適な食べ物もたくさん。記者はメディアにもたびたび取り上げられている「草津温泉プリン」で、プリンを食べた。数量限定の「湯けむりタマゴプリン」(550円)は暖かで、食感もやわらかく、身も心も舌も温めてくれた。さながら“食べる温泉”だ。

飲食店も美味しい店が多い。記者は散策中に見かけて気になった「NEUE POST DINING(ノイエポストダイニング)」に入った。人気メニューのひとつカレードリア(1050円)はチーズがたっぷりと使われていて、コクと深みのある味わい。チーズの香ばしさもたまらないものがあった。

ライトアップされた夜の温泉街

ここまでは昼間の街歩きを楽しんだが、草津温泉は夜の街歩きも楽しい。夜になると主要スポットがライトアップされるのだ。特におすすめしたいのは、西の河原公園だ。公園内には「草津穴守稲荷神社」もあるが、鳥居が照らし出された神秘的な光景は必見。

街歩きが終わったら宿へ。草津温泉には多くのホテル、旅館がある。記者は「草津スカイランドホテル」に宿泊した。草津ならではの温泉が大浴場、露天風呂、貸切風呂で楽しめる。岩盤浴もおすすめだ(岩盤浴は1回50分で、1名利用の場合は1人2200円、2名利用の場合は1人1650円)。

夕食では、様々なホテル、旅館、料亭で調理業務に携わった料理長が手がける会席料理が食べられた。丁寧に作られた料理が並び、上州牛陶板焼の牛肉は非常に上質で、分厚いのに柔らかく、肉の旨みが口一杯に広がった。

写真コンテストや浴衣街歩きなども

今回の記事で訪問したスポットはどこも歩いていける距離にあるので、街歩きをすることで草津旅行が充実したものになるはずだ。また、草津は歴史のある温泉街なので、風情のある建物が多く、写真映えする場所ばかりだ。

草津温泉では「草津よいとこ撮ってチョイナ!」( https://www.kusatsu-onsen.ne.jp/932photo/ )というフォトコンテストも実施中だ。応募期間は3月31日までで、受賞者は宿泊利用券などの豪華賞品がもらえる。

「浴衣de街歩き」という企画も行なわれているので、浴衣で街歩きをして写真を撮るのもいいだろう。浴衣de街歩きでは浴衣で街歩きをし、特典加盟店のポップが貼ってある店で条件に合った買い物や飲食をすると特典が受けられる。浴衣は旅館・ホテルなどが貸し出しているものでも、自前のものでもOK。

浴衣de街歩きの参加施設に入った場合は、参加者であることを伝えよう。最初に入った店舗でもらったスタンプカードにスタンプを3つ集めればオリジナルグッズがゲットできる。

このように街歩きを楽しむための様々な工夫が凝らされている。ぜひ草津温泉で街歩きを満喫してほしい。

◯湯畑/群馬県吾妻郡草津町草津

◯熱乃湯/群馬県吾妻郡草津町草津414 ショーの公演時間・9:30、10:00、10:30、15:30、16:00、16:30 定休日・無休(メンテナンスやイベントによる休館あり) 料金・大人600円、子供300円 電話0279-88-3613 https://www.kusatsu-onsen.ne.jp/netsunoyu/

◯光泉寺/群馬県吾妻郡草津町草津甲446 http://www.kusatsu.ne.jp/kousenji/

◯西の河原公園/群馬県吾妻郡草津町草津521-3

◯大滝乃湯/群馬県吾妻郡草津町草津596-13 営業時間9:00~21:00(最終入館20:00) 定休日・無休 料金・大人900円、子供400円 電話0279-88-2600 http://ohtakinoyu.com

◯漫画堂/群馬県吾妻郡草津町草津530-3 営業時間9:30~16:00 料金(2時間)・大人400円、小学生300円

◯草津温泉プリン/群馬県吾妻郡草津町大字草津字407 営業時間9:00~18:00(季節により変動あり) 定休日・不定休 電話0279-82-5278 https://www.kusatsuonsen-purin.com

◯NEUE POST DINING(ノイエポストダイニング)/群馬県吾妻郡草津町507 営業時間11:00~15:00、16:30~19:00 定休日・木曜日 電話0279-88-1610 https://site776887-6986-1877.mystrikingly.com

◯草津スカイランドホテル/群馬県吾妻郡草津町530-3 電話0279-88-3722 https://skylandhotel.jp/?page_id=3300

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