人馬一体励み 頼れる騎手に 栃木県から9年ぶり誕生 JRA水沼元輝(宇都宮出身)

競馬学校卒業式当日に行われた模擬レースに騎乗する水沼騎手=2月8日、千葉県白井市(JRA提供)

 日本中央競馬会(JRA)の新人騎手として宇都宮市出身の水沼元輝(みずぬまげんき)が6日、千葉県船橋市の中山競馬場の第2レースでデビューを迎える。本県出身のJRA所属騎手誕生は2013年に東京・大井競馬から移籍した戸崎圭太(とさきけいた)(壬生町出身)以来9年ぶり。人馬一体の騎乗を心掛け、技術も人柄も優れた騎手になることを目標に第一歩を踏み出す。

 憧れから現実の世界へ、水沼は気持ちを高ぶらせている。「楽しみもあるけど不安も大きい。責任も感じています」。2月にJRA競馬学校を卒業。美浦トレーニングセンター(茨城県)の加藤和宏(かとうかずひろ)厩舎(きゅうしゃ)に所属し、初騎乗へ準備を進めてきた。

 騎手を目指したきっかけは、2012年3月に本県出身でおじの小林淳一(こばやしじゅんいち)騎手(現JRA競馬学校教官)の引退レースを観戦したこと。「馬と人が一体になっていて、自分もやりたいと思った」。国本中1年から小山市の小山乗馬クラブに通い始め、2018年に21倍の高倍率を突破して競馬学校に入学した。

水沼元輝

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