43歳まで現役、47歳でムキムキ。ゼ・ロベルトが実践した「長寿キャリアの秘訣」

かつてバイヤー・レヴァークーゼンやバイエルン・ミュンヘンでプレーし、43歳までブラジルリーグで現役を続けたMFゼ・ロベルト。

7月には48歳の誕生日を迎えるものの、その肉体はいまだ現役選手のような締まったもので、健康的なライフスタイルを送っている。

なぜそれほど長いキャリアを送れたのか?そして何がそれを可能にしたのか?『Sky』のインタビューに対して彼はこう答えている。

ゼ・ロベルト

「私はもはやサッカー選手ではないが、体のケアを続けているよ。クリーンで健康的な生活を送ることこそ、次世代の人々や選手に残すことができる遺産だ。それが私にとって重要なんだ。

今もトレーニングをやめたことはないよ。マンチェスター・シティにいたら、ボールを失うことが少ないチームだから、中盤でまだ容易にプレーできるかもしれないね。

私は今、クラブや企業で多くの講義を行っている。人生で長く成功したキャリアを築くことができた『柱』の重要性について話しているよ。

それは主に、プランニング、集中、規律、チームワーク、そしてリーダーシップについてのことだ。

私はとても集中力があって、明確な目標を持つことの重要性を知っていた。それが役立った。

ブラジルでプレーし始めたときの目標は、ヨーロッパのビッグクラブに行くことだった。それによってブラジル代表のシャツを着られるし、ワールドカップにも出られるチャンスがあるからだ。

目標を明確にすれば、自動的にそれに向かって取り組むことができる。そして重要なのは正しい決定を下すことだ」

「レアル・マドリーに行った時、自分が下した最善の決断は、アルコールなどのものを人生から切り離し、家族を持つ男として生きることだった。

若くして結婚したことで、仕事に集中できた。外国に1人で住むと多くの困難を抱えてしまうから、妻が大いに助けてくれたんだ」

「レアル・マドリーからは1年で退団することになった。ブラジル国内で見せたプレーを続ければ成功できると思って、大きなミスを犯したんだ。

別のことをやらなければならないと思っていなかった。低いレベルから遥かに高いレベルに行ったため、そこで成功することができなかった。

そう、ヨーロッパのビッグクラブのレベルに到達した時には、低いレベルでやってきたものは役に立たないのだ。

第1に、チームがヨーロッパでどのようにプレーしているのか、より良い戦術的理解を深める必要があった。どれだけの違いがあるのか知らなかったんだ。

そして第2に、身体的に強くなる必要があった。マドリッドに引っ越したときの体重は69kgだったが、少なくとも71kgまで増やさなければならなかった。

1998年にバイヤー・レヴァークーゼンに移籍したときには、試合の戦術理解を深めるために十分な準備をした。そして体重を増やして体力を付け始めていたんだ」

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ブラジルリーグで活躍しても、欧州トップレベルに上がればその経験は役に立たない。そこでどのように謙虚に適応するかが重要だった…という。

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