【北京パラリンピック・3/4◆本日の見どころをピックアップ】開会式の演出に期待! 北京は初めて夏季・冬季両パラリンピックを開催する都市に

オリンピックの熱がまだ冷めない中国・北京で、3月4日にパラリンピックが開幕する。冬季パラリンピック第1回大会は、1976年エンシェルツビーク(スウェーデン)大会。16の国と地域が参加して行われた。ただし、開催当時にパラリンピックの名称は使用されておらず、1989年に国際パラリンピック委員会が創設された際に、あらためて第1回大会と定められた。ちなみにパラリンピックの歴史は1960年ローマ大会に始まるが、これも1989年になってから正式に夏季第1回大会と定められた。

また、現在のパラリンピックは、夏季冬季ともオリンピック終了後に同じ都市で開催されることが当たり前になっているが、最初からそうだったわけではない。1960年ローマ、1964年東京大会こそオリンピックと同じ都市で開催されたものの、1968年大会からは別の都市での開催が続いた。現在の形が定着したのは、夏季は1988年ソウル大会、冬季は1992年アルベールビル大会からだ。

北京大会は冬季パラリンピック第13回大会。史上初めて夏季・冬季両オリンピックを開催した都市になった北京は、初めて夏季・冬季両パラリンピックを開催する都市としても歴史に記される。実施競技・種目はアイスホッケー、アルペンスキー、車いすカーリング、クロスカントリースキー、スノーボード、バイアスロンの6競技・78種目。三つの競技ゾーン(北京、延慶、張家口)の6会場でメダル争いが繰り広げられる。

開会式の舞台はオリンピックと同じく、北京市の国家体育場、通称“鳥の巣”。総合演出はオリンピックに続き、国際的な映画監督であるチャン・イーモウ氏が担当する。オリンピックの開会式はCGやプロジェクションマッピングを駆使した演出で驚きと感動を与えたくれたが、パラリンピックではどんな仕掛けを用意しているのか楽しみ。

参加国・地域数は49。日本選手団は29人で主将はアルペンスキー女子の村岡桃佳、開会式の旗手はクロスカントリースキー男子の川除大輝が務める。計10個のメダルを獲得した2018年平昌大会を上回る成績が目標になる。なお、IPC(国際パラリンピック理事会)は3月2日、ロシアのウクライナ侵攻を受け、ロシアとそれに協力したベラルーシの選手を「中立選手」として参加させることを決定。しかし翌日それをくつがえし、出場を認めないと発表した。ロシアはRPC=ロシアパラリンピック委員会として参加する予定だった。

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