おから使ったサラダチキンとカレー開発 宮崎市の企業

オカラテクノロジズが販売する「オカラットチキン・プレーン」(下段右)、「同・チーズ」(同左)と、「オカラットカレー」(上段左)

 おからを使った食品の製造・販売を手掛ける宮崎市のオカラテクノロジズ(山内康平社長)は、初めての自社商品「オカラットチキン」2種と「オカラットカレー」を開発した。おからを主原料としたサラダチキンとカレーで、2月下旬から同社ホームページ(HP)で販売している。
 同社は栄養豊富な食材にもかかわらず、豆腐の製造過程で廃棄されることの多いおからに着目。健康志向食品として活用することで、フードロスの解消につなげようと昨年6月に創業した。
 商品はアスリートの健康増進やダイエットを目指す女性を主なターゲットに、昨年11月から2カ月ほどをかけて同市佐土原町の県食品開発センターと共同で開発。市内のスーパーから不要なおからを調達し、県産鶏肉やオリゴ糖などを配合し加工する。
 商品は真空パックされ、オカラットチキン(100グラム)はプレーンとチーズ味の2種類。オカラットカレー(160グラム)は、ひよこ豆をはじめ4種の豆を使ってキーマカレーに近い食感を実現した。高温で加熱殺菌することで、常温で1年以上保存でき、非常食としても活用できる。
 HPでは3種類各1個のセット(1180円)や、3種類が各3個入った計9個のセット(3450円)などを販売。今月中旬をめどに市内の商業施設での販売も計画している。
 山内社長(25)は「環境と健康への配慮として、第一歩が踏み出せた。手に取ってもらえたらうれしい」と話している。

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