静岡大学、子どもの「自画撮りトラブル」防ぐ教材開発

静岡大学教育学部の塩田研究室は子どもたちが自分の裸や下着姿を撮影し、その画像をメッセージなどで送信してしまう「自画撮りトラブル」を防ぐための教材を開発した。静岡県警少年課の監修を受けた教材で、3月2日から公開する。

静岡大学によると、教材は自分が自画撮りを送ってしまう場面を考える場面強制想像法という手法を用い、もしかしたら自分も被害にあうかもしれないと考えさせて断るためのスキルを養えるようにしている。

この教材を使用した中学2年生対象の公開授業を3月2日、静岡市清水区山原の清水飯田中学校で開き、塩田研究室の塩田真吾准教授が教材の概要や使用方法、開発のポイントなどを解説する。教材は塩田研究室のホームページで公開し、警察や教育関係者が無料でダウンロードできる。

自画撮りトラブルは子どもたちがだまされたり、脅かされたりして自分の裸体や下着姿の画像をメールなどで送信してしまうもので、最近、全国各地で頻発している。静岡県でも被害にあった子供たちが出ている。

トラブルの解消に向けて警察が取り締まりを強化する一方、啓発活動も継続して行われているが、多くの啓発が子どもに危険性を伝えて怖がらせる手法を取っているため、他人事と受け止めるケースが目立っている。

参考:

【静岡大学】静岡県警少年課の監修のもと子どもたちの「自画撮りトラブル」を防ぐための教材を開発-静岡市立清水飯田中学校で公開授業を実施-

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