【新規オープン】アート・絶景も楽しめる“泊まれる競輪場”⁉「KEIRIN HOTEL 10」

日本初のスタジアム一体型ホテル「KEIRIN HOTEL 10」

岡山県玉野市にある宇野港は、「現代アートの聖地」と呼ばれる直島や、人気観光地・小豆島への玄関口として知られています。

この宇野港から徒歩約20分の場所に、2022年3月26日、グランドオープンするのが「KEIRIN HOTEL 10」。日本初の競輪場と一体となったホテルです。

競輪とは? 玉野市での70年以上の歴史

競輪は、1948年に始まった日本発祥のスポーツ。バンク(競走路)の上を自転車で走り、順位を競います。

近年はオリンピックの正式種目(※)になっているほか、女子プロアスリートによる「ガールズケイリン」も行われ、幅広いファン層がいます。

宇野港の近くで玉野競輪場が開設したのは1950年。以来、多くのファンに愛されてきましたが、老朽化に伴い2021年から改装工事が始まりました。

そうして今回、新たに生まれたのが、ホテルと競輪場が一体となった「KEIRIN HOTEL 10」です。

「KEIRIN HOTEL 10」の魅力は?

「KEIRIN HOTEL 10」は、競輪ファンだけでなく、これまで競輪に触れたことがない人や、アート好きの人にも楽しめるユニークなスポットです。

オープンに先立ち3月3日、筆者は「KEIRIN HOTEL 10」を取材しました。そこで発見した魅力をお伝えします!

魅力① アートセンスが光るインテリア

「KEIRIN HOTEL 10」の魅力は、第一に、競輪に関連したオシャレなアートやインテリアが楽しめること。

こちらはホテルの入り口。ポップな「10」の文字デザインとともに、色鮮やかなオレンジの壁が目を引きます。この壁に使われているのは、かつての玉野競輪場のベンチとのこと。

こちらはフロント横に飾られているアート。玉野競輪場の古い写真とともに、自転車のパーツや、選手を応援するメガホンが使われています。

客室内にも、競輪をモチーフにしたインテリアが。これらは、複数のクリエイターたちが新規でデザインしたものだとか。

選手のユニフォームをイメージしたルームウェアや、賭け事を念頭に「Hopefully, Tears for Victory(願わくば勝利の涙を)」という言葉が入ったティッシュケースが置かれていたり。

「KEIRIN HOTEL 10」をプロデュースしているのは、安藤忠雄建築の宿「瀬戸内青凪リトリート」などを手掛ける「株式会社温故知新(okcs)」。デザインに定評のある同社のセンスが、随所に光っています。

魅力② 気軽に競輪を見ることができる

「KEIRIN HOTEL 10」では、ほとんどの客室に競輪場向きのテラスや窓を設置。あえて競輪場に入場し車券を買わなくても、気軽にレースを観戦できるのです。

競輪の魅力は、時速70キロメートルに達する迫力ある走行や、選手間の駆け引き。白熱のレースを見ていたら、知らず知らずのうちに引き込まれていくかもしれません。

さらに、「KEIRIN HOTEL 10」で注目してほしいのが、競技場と一緒に瀬戸内海の絶景も堪能できること。

瀬戸内海の周辺には、島と海が織りなす絶景が楽しめるスポットが多くあります。しかし、スポーツスタジアムと海が一緒に見られるのは、日本全国で見ても珍しいでしょう。

客室だけではありません。「KEIRIN HOTEL 10」2Fは、一般客も入れる観客席となっています。ここでは、近くから迫力あるレースを楽しめます。

「KEIRIN HOTEL 10」では、館内の各所にある自動発券機を使って、車券を購入できます。競輪が初めての人も、こちらで試しに車券を買ってみてもよいかもしれません。

「初めてだから、買い方が分からない……」という方も大丈夫! フロントで購入方法を丁寧に教えてもらえますよ。客室のモニターには、日・英・中国語の購入方法の説明もあります。

魅力③ グルメも夜遅くまで楽しめる!

「KEIRIN HOTEL 10」には、レストラン「FORQ」が併設されています。

ここでは、瀬戸内の食材を使ったスパイス料理やカレー、クラフトビールなどを提供。食事を楽しみながらレース観戦ができます。

しかも嬉しいのが、22:00まで営業していること(ラストオーダーは21:30)。

宇野の周辺には、夜に営業しているレストランは多くありません。宇野の周辺を観光した後、遅い時間から夕食を取りたい場合にも、「FORQ」は便利です。

展示が楽しめる「KEIRIN GALLARY」も

そのほか、競輪に関するさまざまな情報が展示されている「KEIRIN GALLARY」や、おみやげを買えるショップもあります。

宿泊料金は?

「KEIRIN HOTEL 10」は、平日に2人1室利用(素泊まり)の場合、1人あたりの料金は5,500円~となります。

宇野港やJR宇野駅からのアクセスは?

「KEIRIN HOTEL 10」は、宇野港やJR宇野駅から徒歩15~20分ほど。公共交通機関で旅をしている人にもアクセスしやすい場所にあります。

直島や瀬戸内国際芸術祭の周遊拠点にもオススメ

「KEIRIN HOTEL 10」は、直島や小豆島といった瀬戸内の島を周遊するための拠点にもぴったりです。

宇野港からは直島までフェリーで20分、豊島は1時間、小豆島へは1時間30分ほどで行けます。直島を経由すれば、四国の高松へもフェリーでアクセスできますよ。

四国汽船(宇野→直島)小豆島豊島フェリー(宇野→直島→豊島→小豆島)

2022年は、日本最大級の現代アートの祭典「瀬戸内国際芸術祭」も開催予定です。宇野港を含む2つの港と瀬戸内12の島では、4月中旬~11月上旬、通常展示のアート作品に加え、会期中限定のアートやイベントを楽しむことができますよ。

新スポット「KEIRIN HOTEL 10」で、競輪とアート、そして瀬戸内の魅力に触れてみてくださいね!

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