アフター「ブラタモリ」~糸魚川編出演者に聞く〈4〉 糸魚川信用組合まちづくり推進室室長・松木知子さん(55)

「東西文化の違い」紹介 親不知で「貴重な経験」

 親不知を境にした「東西文化の違い」を知る場面で、東の住民代表として登場、西の住民代表・長崎喜一さん(富山県朝日町)と共に楽しく紹介した。

 「うどんなどに入れるコロコロしたもの」は「揚げ玉」、「灯油を入れるポリタンクの色」は「赤」と紹介。長崎さんは「天かす」「青」と答え、20キロほどしか離れていない両者の違いが明らかになった。お餅の形は二人とも「四角」と答えて、自然地形の境界をかえって印象づけた。

 初めての全国放送、人気番組に「緊張したが、貴重な経験をさせていただいた」。長崎さんがリハーサルではなかったせりふやジョークを繰り出し「すごいなと圧倒された」。

 その長崎さんにタモリさんは呼応し、自身のエピソードを笑顔で披露。「頭の良い人、すごい人だなと感心した」と振り返る。

 この場面は市民団体「まちづくりサポーターズ」(事務局・糸魚川信用組合まちづくり推進室内)が2011年に、糸魚川ジオパーク協議会の後援を得て発行したパンフレット『境界のまち糸魚川』に、番組スタッフが関心を寄せ企画された。冊子は当時高い評価を集め、翌年「副読本」になった。自ら編集に関わっており「この機会に読んでいただければ」と話す。

 放送を見て「フォッサマグナと糸静線の違いなど、あらためて勉強になった。あらためて糸魚川は面白いまちだった」。

 今回を契機に「ヒスイの『県の石』登録など、さらに盛り上げていければ」と願った。

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