街路樹ハナミズキ20本、相次ぎ枯れる 原因は「はっきりしない」

新しく植樹されたハナミズキ=2月18日撮影

 横須賀市の北久里浜商店街に植えられた街路樹のハナミズキ20本が相次いで枯れ、このほど植え替えられた。原因は不明だが、舗装の方法や犬の尿が影響しているという見方も出ている。

 ハナミズキの街路樹は国道16号と交差する京急線北久里浜駅前から県立横須賀工業高校付近の歩道(市道)約1キロ区間の両側にある。

 かつてはケヤキが植えられていたが、歩道の整備に伴い2012年度から17年度にかけてハナミズキ97本に植え替えた。街路樹の周囲は、雑草が生えないよう自然の土を結合材で固める「土系舗装」を採用した。

 ところが、これまでに20本が徐々に枯れ、赤や白の花が咲かなくなった。市は倒木の恐れがあるとして枯れた木を根元から伐採したため、通りは「歯抜け」のような状態になった。

 市の担当者は「枯れた原因ははっきりしない」とする一方、可能性として挙げたのが土系舗装と犬の尿の影響。土系舗装は通常の土壌に比べ雨水が浸透しにくい。犬の尿に含まれるアンモニアなどの成分が何らかの影響を与えたことも考えられるという。通り沿いには根岸交通公園があり、犬の散歩ルートにもなっている。

 地元商店街の要望を受け、市は170万円をかけて枯れた場所に高さ約3.5メートルのハナミズキ20本を植え替えた。今回は土系舗装をせず、土壌のままにして経過を観察する。

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