ハイエース好きの車中泊派必見! 内装にこだわったハイエースの新型キャンパー2モデルがオシャレ過ぎる【ジャパンキャンピングカーショー2022】

ダイレクトカーズはジャパンキャンピングカーショー2022で4種類の新型キャンピングカーを発表した。そのうち2台は、同社製品の柱であり要でもあるトヨタ ハイエースのバンコンバージョンだ。ここでは、その2つのキャンピングカーを見てみよう。

トヨタ ハイエース(200系) キャンピングカー(バンコンバージョン)「ウィニー」(ダイレクトカーズ)【ジャパンキャンピングカーショー2022】 [撮影:和田 清志]

ハイエース専門店でスタートしたダイレクトカーズ

ダイレクトカーズ(三重県津市)は、東海エリア最大級のキャンピングカー展示場を持ち、トヨタ ハイエースや軽バンをベースにしたバンコンバージョンからキャブコンバージョンまで、多数のキャンピングカーバリエーションを誇る。同社では、2011年に起こった東日本大震災における車中泊できるクルマの重要性に着目し、取り扱い車種をハイエースに特化したのち、ハイエースの持つポテンシャルを生かしたキャンピングカーを開発してきた。

ダイレクトカーズの人気モデル「リトリート スーパーロング」(従来モデル)

中でも、ベースが4ナンバーのバンのため「毎年車検」が必要だったキャブコンバージョン市場に、3もしくは5ナンバーの乗用車登録が可能なワゴンベースキャンパーの販売は大きなトピックに。現在でも膨大な種類のハイエースベースのキャンピングカーを販売しており、ハイエースとともに歴史を歩む同社にとって、ハイエースが重要な位置付けであることを感じさせる。

開放的なオープンキッチンが特長の新作キャンパー「ウィニー」

ニューモデル「ウィニー」のインテリア

ジャパンキャンピングカーショー2022のダイレクトカーズブースでは、キャブコンバージョン「江ノ島」「トリップ ロングベース」と、ハイエースベースの「ウィニー」「リトリート スーパーロングII」という4種類の新型キャンピングカーが顔を揃えていた。

ウィニーは、多彩なボディタイプを持つトヨタ ハイエースシリーズの中から、ロング・ワイドボディ・ミドルルーフをベース車とした二人旅仕様のキャンピングカーだ。全長約4.7メートル、全幅1.9メートル弱、車高約2.1メートルというLクラスミニバン同等の扱いやすいサイズ感が嬉しい。

「ウィニー」の車名は「With」と「Journey」から取った造語とのこと。

ダイレクトカーズが得意とするリアルウッドで丁寧に組まれた家具は明るい色調。間接照明と共に車内全体を暖かな雰囲気に包んでいる。

リアゲート付近には集中してシンク・電子レンジなどをコンパクトにまとめて備えており、リアゲートを開けた状態での開放的な調理が楽しめるのもウィニーの特徴だ。

ブースではリア付近に折りたたみ椅子を置き、キャンブ場での使用イメージを再現していた。

ラグジュアリーなイメージも得たリトリートシリーズの新作「リトリート スーパーロングII」

リトリートシリーズのニューモデル「リトリート スーパーロングII」

もう一台の「リトリート スーパーロングII」は、すでに発売されている同社の「リトリート スーパーロング」のニューカマーだ。

その名の通り、ベース車にはトヨタ ハイエースシリーズの最大サイズであるスーパーロング(ワイドボディ)を用いている。全長5.4メートル弱、全幅1.9メートル弱、全高2.3メートル弱という広大なサイズを生かし、車幅方向へ横置きのベッドが後方に設置されるのは、ナローボディのハイエースでは出来ない芸当だ。

内装にリアルウッドをふんだんに用いた重厚な雰囲気がリトリートシリーズの特徴だ

さらに“ヴィンテージシリーズ”と銘打たれたリトリートでは、フロア・サイドパネル・ルーフなどにリアルウッドをふんだんに使用するのも他社にはない特徴。車内にいながら、まるでログハウスにいるかのように重厚な雰囲気を醸し出している。

,
,

今回デビューしたリトリート スーパーロングIIでは、これまでリアルウッドと茶系統のシート地で統一されていた内装の雰囲気を変更。グリーンの主体としたシート地を採用することで、従来にない重厚かつラグジュアリーなイメージへと生まれ変わっている。

車内のシート配置にも変更があり、2列目に加え3列目シートを追加し、乗車定員は6名に(就寝定員は4名)。対座させてリビング風に使うこともできるようにした。

話題の新作キャンピングカーを続々と開発するダイレクトカーズ。2022年の動きにも目が離せない。

[筆者:遠藤 イヅル/撮影:和田 清志・井口 豪]

© 株式会社MOTA