【北京パラリンピック・3/6◆本日の競技をピックアップ】アルペンスキー・滑降で金メダルに輝いた村岡桃佳の2冠なるか

競技2日目は、クロスカントリースキーとスノーボードが始まる。クロスカントリースキーは、ほかのスキー競技と同じく、立位、座位、視覚障がいの3カテゴリーに分かれ、障害の種類や程度によって設定された係数に実走タイムを掛けたタイムで順位を争う。

走法はオリンピック競技と同じく、コースにつけられた2本の溝に沿って滑走するクラシカルと自由なフリーの2種類があり、距離は3種類。立位と視覚障がいは短・中距離をクラシカル、長距離をフリーで滑走する。座位は走法の区別がない。競技初日は、座位クラスの長距離(男子18km、女子12km)が行われる。座位の選手は、2本のスキー板の上に椅子を固定した「シットスキー」に乗って競技を行う。シットスキーは障がいの種類や程度など、選手によって椅子の角度が違うのが特徴だ。日本からは男子の森宏明のみが出場。選手は通常、両足をベルトでまとめてシットスキーに固定するが、森は片足ずつ固定する。そうすることでより体幹を使うことができ、難しい下りカーブも左右の足でバランスを取りながら滑走できるのだという。しなやかな背筋を生かした、うねるようなフォームも持ち味。磨き上げた自分なりの武器で上位入賞を目指す。外国勢では、平昌大会女子クロスカントリースキーとバイアスロンで金2個を含む5個のメダルを手にし、昨夏の東京パラリンピック女子自転車競技でも2種目を制したオクサナ・マスターズ(アメリカ)らが注目選手だ。

オリンピックのスノーボード競技は1998年長野大会で正式競技に。パラリンピックでは。2014年ソチ大会でアルペンスキーの1種目として下肢に障がいのある選手によるスノーボードクロスが行われ、次の2018年平昌大会から独立した競技になった。今大会は男女のスノーボードクロスとバンクドスラロームが実施され、男子は下肢障がいの程度が重いLL1、軽いLL2と、上肢障がいの3クラス、女子はLL2のみの計8種目でメダルを争う。初日に行われるのは男女スノーボードクロス(男子3クラス、女子1クラス)の予選。各選手が2回滑走し、タイムによる順位で決勝トーナメントの組み合わせを決定する。日本からは小栗大地、小須田潤太、田渕伸司、大岩根正隆、市川貴仁、岡本圭司が出場する。

アルペンスキーは男女のスーパー大回転が行われる。コース距離は滑降に次いで長く、高速で滑り降りながらのターン技術が求められる種目だ。注目はやはり、前日の滑降で金メダルに輝いた女子座位の村岡桃佳。2個目のメダル、さらには2冠も期待される。滑降・銀メダルで、1月に行われた世界選手権5種目中4種目を制したアナレナ・フォルスター(ドイツ)が最大のライバルになりそう。男子は滑降の座位で銅メダルを獲得した森井大輝の滑りが見もの。6大会連続出場の日本の第一人者は、過去最高難度とも言われたコースを果敢に攻め、通算6個目のメダルをつかんだ。滑降に続き、コーリー・ピーターズ(ニュージーランド)、イェスペル・ペデルセン(ノルウェー)らとメダルを争うか。

アイスホッケーは引き続き予選リーグが行われる。A組は平昌大会金メダルのアメリカと、銅メダルの韓国の対戦が見もの。初戦でカナダに5-0で圧勝したアメリカが力を見せつけそうだが、韓国が食い下がるか。

車いすカーリングも予選リーグ2日目。2021年世界選手権優勝の中国と、準優勝のスウェーデンの対戦は、メダルの行方を占う一戦になりそう。 スウェーデンは初戦でスイスに快勝し好スタートを切ったが、中国は黒星スタート。中国はなんとしても連敗は避けたいところだが、果たして?

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