「NPBでGMを」 大谷翔平から受けた情熱…元ハム助っ人語る日本球界“復帰”への想い

球団フロントしてNPB復帰を目指す元日ハムのメンドーサ氏【写真:本人提供】

元日ハムのメンドーサ「日本の野球から学ぶことはたくさんある」

日ハムなどでプレーしたルイス・メンドーサ氏がFull-Count編集部の取材に応じ、球団フロントとして日本球界に復帰したいとの思いを語った。NPB通算4年間で27勝をマークした右腕は母国・メキシコで1年2か月ぶりに現役復帰。異国での目標と現役復帰の裏には、日本時代に同僚だった大谷翔平投手からの影響があるようだ。

【思い出写真】大谷翔平が「彼氏にしたい選手」 メンドーサの“ナイスガイ”ぶりが伝わる家族ショット

メキシコ出身のメンドーサは日ハムで2014年から2017年途中までプレー。同じ先発投手だった大谷とは日頃から食事に出かけるほどの仲良しで、イベントで大谷が「彼氏にしたい選手」を問われた際には、この助っ人右腕の名前を挙げたほどだった。

「食事ではイッペイさん(水原一平通訳)に助けてもらいながら、たくさんいい話をしたよ。ショウヘイは本当に謙虚でいいヤツだった」

グラウンド外でも積極的にコミュニケーション。大谷の野球観に触れる中で将来的なNPB復帰の思いが芽生えたようだ。

「ショウヘイが努力する姿を間近で見てきた。メジャーでの全ての成功は、それにふさわしいものだと思う。僕が日本のどこかのチームに関わりたいと思うのはショウヘイの影響もあるね。日本の野球からは学ぶことがたくさんある」

NPBから学んだことについても「練習の大切さ」と繰り返した。その中でも大谷の野球への情熱に感銘を受けたようだ。「昨年のMVPはとてもうれしかったし、誇りに思うよ。今年も間違いなく、また素晴らしいシーズンを送るだろうね。投打両方で3冠王を達成するのを見たいね。できない理由はないよ」。2年連続の大活躍にも太鼓判を押した。

メンドーサは2021年1月に1度現役を退いてメキシカンリーグ・マリアッチスGMに就任。日ハム時代の同僚で昨季のリーグ最優秀投手に輝いた中村勝投手(オリックス)を獲得するなど手腕を発揮した。「40歳までは選手としてプレーしたい」とメキシコの独立リーグでの現役復帰を決めたが、フロント業への思いも熱いままだ。

「体調はとてもいい。ずっと鍛えていたんだ。引退した野球選手の体にはなりたくないからね、まだ(笑)。その点では息子も手伝ってくれていた」

「1度引退した時はプロチームのGMになる機会を得たからね。GM職は将来的にプロ野球でやってみたい目標。今度はフロントとしてチームの優勝にも貢献したい。選手としては40歳まで投げたいと思っているが、もしオファーがあれば、NPB球団で夢を追ってみたいね」

いつか日本球界に恩返しする――。かつての助っ人右腕は、そんな熱い思いを秘めている。

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大谷翔平が「彼氏にしたい選手」 メンドーサの“ナイスガイ”ぶりが伝わる家族ショット【写真:本人提供】 signature

(小谷真弥 / Masaya Kotani)

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