ここ数年、『大豆ミート』が注目されています。ベジタリアンやヴィーガンの方にはおなじみの食材ですが、普段からお肉を食べる方にとっても、栄養価が高くておいしい大豆ミートは人気なんです。最近はスーパーでも取り扱われていて、キャンパーも大好きな『業務スーパー』にも置いてあります!ヘビーになりがちなキャンプ飯を『大豆ミート』に置き換え、ヘルシーにおいしく作ってみましょう!
栄養価も高く低カロリーの『大豆ミート』その特徴と魅力を調査!
今回取り上げる『大豆ミート』は、「ソイミート」や「大豆肉」などと呼ばれています。
この『大豆ミート』、絞って油分を取り除いた大豆を加工し、お肉の食感に似せた加工食品なんです。
これまではお肉を食べないベジタリアンやヴィーガンの方に向けた商品でしたが、栄養価の高さから普段からお肉を食べる方からも注目が集まり、さらにはダイエット食としても人気になりました。
1.低カロリー&低脂肪
『大豆ミート』は、加工の段階で大豆の油分(脂肪)を絞って作られます。そのため、含まれる脂質の量がとても少ないのが特徴です。
『大豆ミート』のカロリーは、牛肉の約1/4、脂肪の量はなんと約1/50との研究結果もあるくらいなんです。
さらに、『大豆ミート』は植物性なので、動物性脂肪に含まれる飽和脂肪酸を身体に取り込まなくて済むことも魅力のひとつです。
2.植物性のタンパク質がたっぷり
『大豆ミート』に含まれるタンパク質の量は、お肉とほぼ変わりません。
近年、良質なタンパク質をしっかり摂取することが大切と言われていますが、同時に動物性と植物性をバランスよく摂取することも重要と言われています。
『大豆ミート』に含まれるタンパク質は植物性なので、不足しがちな植物性タンパク質を摂取することができます。
3.ビタミンやミネラルなど栄養価が高い
『大豆ミート』には、多くの食物繊維が含まれています。これは、お肉には含まれない栄養素です。
食物繊維はお腹の中で膨らみ、時間をかけて消化するので、腹持ちがよく、食べすぎや間食も防いでくれます。また、脂肪の吸収を防ぎ、排出も促してくれるので、便秘の予防・解消にも繋がり、腸内環境を整えてくれる働きもあるんです。
また、大豆イソフラボンも豊富で、血流の促進やメラニン抑制作用により、肌荒れや冷え性防止にも一役買ってくれます。さらに、大豆イソフラボンは女性ホルモンの「エストロゲン」に似た働きをしてくれるので、女性のホルモンバランスを保ったり、骨粗しょう症の予防にも役立つと言われています。
他にも、大豆にはカルシウム・鉄分・マグネシウム・亜鉛・マンガン・銅など、身体に必要な成分が多く含まれています。ビタミンB1・ビタミンB2・ビタミンKに加え、抗酸化物質として知られるビタミンEによるアンチエイジング作用も期待できます。
4.ノンコレステロールでグルテンフリー
大豆には、生活習慣病の原因と言われるコレステロールが含まれていません。しかも、コレステロールの吸収を抑えて代謝を促してくれる大豆サポニンも含まれており、これは食事から摂った余分なコレステロールを体外に排出してくれる働きもあります。
さらに、大豆なので小麦グルテンを含んでいません。グルテンフリーの食事を実践している方も安心して食べることができます。
業務スーパーで買える『まるごと大豆ミート』は高コスパで使い勝手が良い
大容量でコスパがよく、みんなの食卓の味方である『業務スーパー』。
「エブリデーロープライス(毎日がお買い得)」がコンセプトなだけあり、自社工場オリジナルの商品から、馴染みのあるメーカーの商品まで、お値打ち価格で購入することができます。
この業務スーパーでも『大豆ミート』の商品が取り扱われています。
今回は、キャンプ飯はもちろん、普段の食卓にも使えそうな『まるごと大豆ミート』と『畑のお肉のカレーそぼろ』のご紹介と、それらを使ったキャンプで作れるおいしいレシピを紹介します。
◆ まるごと大豆ミート・・・¥698(税抜き)
大豆の加工食品を多く製造している旭松食品の『まるごと大豆ミート』は、ミンチタイプの乾燥大豆ミートです。
たんぱく質と食物繊維がたっぷり入っていて、様々なアレンジができる大豆ミートなので、おすすめです。
500g入って¥698(税抜き)というコスパの良さも魅力のひとつです。
まるごと大豆ミートの戻し方
まるごと大豆ミートは乾燥タイプの大豆ミートなので、お湯で戻して調理します。
パッケージの裏に、2通りの戻し方が載っています。
①大豆ミートが浸る程度まで熱湯を注ぎ、10分程度おく。
②沸騰した湯に大豆ミートを入れ、3分ゆでる。
ゆでて戻すと、100gの大豆ミートが約300gになります。つまり、約3倍に増えるんですね。
500g大豆ミートが入っているので、すべて戻すと約1500gになります。つまり、100gあたり約47円ということ。お肉よりめちゃくちゃ低価格です!
さて、実際にゆでて戻してみました。
60gの大豆ミートを戻してみます。
今回は②のゆでる方法で戻してみます。3分ほどゆでたらザルにあげて水気を切ります。
ゆでたあとは、169gになっていました。パッケージに書かれていた通り約3倍に増えました。
戻した大豆ミートはこんな感じ。粘り気はなく、鶏ミンチのような感じです。
少し豆臭さがあるので、気になる方は水洗いした方がいいかもしれません。
おすすめレシピのハンバーグを作ってみた
パッケージの裏には、ミートソース・ハンバーグ・キーマカレーの3種類のおすすめレシピが載っています。
その中から、まだ筆者も作ってみたことのないハンバーグを作ってみました。粘り気のない大豆ミートがどんな感じでまとまり、焼き上がりがどんな感じになるのか、気になるところです……!
<材料>4人分
- 大豆ミート・・・60g
- 玉ねぎ・・・1/4個
- エリンギ・・・30g
- 卵・・・1個
- パン粉・・・30g
- 片栗粉・・・大さじ3
- ウスターソース・・・大さじ1
- 塩こしょう・・・少々
- ナツメグ・・・少々
- サラダ油・・・適量
- ソース・・・適量
- ケチャップ・・・適量
<作り方>
①大豆ミートを沸騰した湯に入れて10分ほど置き、ザルで水気を切る。
②玉ねぎとエリンギをみじん切りにする。
③フライパンにサラダ油を熱し、②を炒める。
④ボウルに③と卵、パン粉、片栗粉、調味料を入れ混ぜ合わせる。
タネを4等分にし、形を整える。
⑤フライパンにサラダ油を熱し、ハンバーグを入れる。
片面に焼き色が付いたら裏返し、弱火で蓋をして蒸し焼きにする。
⑥器に盛り付けソースをかけて、完成!
思っていた以上にしっかり成型出来ました。つなぎに片栗粉が入っているおかげだと思います。
割ってみると、こんな感じ。「肉汁溢れる...…!」 という感じではありませんが、しっかりハンバーグです。
お味は、脂肪分が少ない分さっぱりとしていて、ヘルシーなハンバーグ。
しっかり味付けされているので、大豆の味はあまり感じませんでした。
ちなみに、お肉大好きな我が家の夫と息子たちには、物足りない感じのようでした。お肉のパンチが欲しい方は、大豆ミートオンリーで作るより、ひき肉と半々くらいにしてみてもいいと思います。
おすすめレシピのミートソースをキャンプ飯として作ってみた
『大豆ミート』は、しっかり味付けをすればまったく大豆の味を感じることなく調理できます。
パッケージにあるおすすめレシピは、どれもしっかり味付けされているレシピです。
次は、キャンプでもよく作るミートソースパスタを作ってみます。キャンプで作ることを想定して、焼き上手さんαでトライ!
▼焼き上手さんαはこちらの記事でレビューしています!▼
<材料>4人分
- 大豆ミート・・・70g(戻していないもの)
- 玉ねぎ・・・1/2個
- にんじん・・・1/3本
- にんにく・・・1片(にんにくチューブ代用可)
- トマト缶・・・1缶(400g)
- ケチャップ・・・大さじ2
- ウスターソース・・・大さじ2
- コンソメキューブ・・・1個
- オリーブオイル・・・大さじ1
- 水・・・300ml
- スパゲティ(1.7mm)・・・300g
パスタは2時間以上水に漬けた“水漬けパスタ”を準備しました。
<作り方>
①玉ねぎ、にんじん、にんにくをみじん切りにする。
②焼き上手さんα(またはフライパン)にオリーブオイルを熱してにんにくを香りが立つまで炒め、玉ねぎとにんじんを加えてさっと炒める。
③大豆ミートと水を加え、10分ほど水気がなくなるまで煮る。
④トマト缶、ケチャップ、ウスターソース、コンソメキューブを加え、弱火で10分ほど煮込む。
⑤ミートソースができあがったら、水漬けパスタの水を切りながら加える。
水気がある程度なくなればミートソースは完成です。
パスタに火が通ると色が白っぽい感じから半透明に変わるので、火が通るまでしっかり炒めます。
⑥お好みで粉チーズをかけて完成!
水漬けパスタを使うことで、パスタを別茹でする必要がなく、焼き上手さんαのみで作れるので、洗い物も少なく済みます。
みんなでテーブルを囲みながら作ることができ、取り分けながら食べられるので、キャンプ向きのメニューです!
◆畑のお肉のカレーそぼろ・・・¥138(税抜き)
『畑のお肉のカレーそぼろ』は、業務スーパーで多くの商品の取り扱いのある宮城製粉の商品です。
肉に匹敵するほどのたんぱく質を含んでいることから、ドイツでは大豆を「畑のお肉」と呼んでいるとのこと。商品名から、大豆ミートが使われていることがわかりますね。
しかもお値段が138円(税抜き)。100gあたり約87円とこちらも高コスパです!
原材料をチェックすると、大豆たん白と記載があり、肉が含まれていないことがわかります。
中身は、肉で作られたそぼろそのもの。しっかりカレーの風味が効いていて、このままご飯のおともにしても◎。ご飯に混ぜておにぎりにしてもおいしかったです。
《アレンジレシピ》カレーそぼろチャーハン
まずは、お手軽なチャーハンを作ってみました。
<材料>1人分
- ご飯・・・お茶碗1杯
- 卵・・・1個
- きざみねぎ・・・適量
- 畑のお肉のカレーそぼろ・・・適量
- サラダ油・・・適量
- 塩こしょう・・・少々
<作り方>
①スキレットにサラダ油を熱し、溶いた卵を入れたらご飯・ねぎ・カレーそぼろを入れる。
カレーそぼろは好きなだけ入れてください!写真は大さじ2~3くらいです。
②混ぜて炒める。
③塩こしょうで味を調えて、完成!
食欲をそそるカレーの香りが漂います。
お味は、思ったより辛味が少なめで、どちらかというと甘みの方が強かったです。
辛いカレーが好きな方には物足りないと思いますが、お子さんは食べやすいですね。
《アレンジレシピ》カレーそぼろホットサンド
キャンプ飯の代表、ホットサンドにしてみました!
<材料>1人分
- 食パン8枚切り・・・2枚
- 畑のお肉のカレーそぼろ・・・適量
- とろけるチーズorピザ用チーズ・・・適量
- バター・・・適量
- マヨネーズ・・・おこのみで
<作り方>
①食パンの片面にバターを塗り、バターを塗っていない面に具材を入れる。
マヨネーズを塗って、カレーそぼろとチーズを入れてパンで挟みます。
②ホットサンドメーカーで焼き目が付くまで焼く。
③完成!
キーマカレーのような感じになっています。これはおいしいーーー!
具材が垂れてくることもないので、とても食べやすいです。
業務スーパーで買える『大豆ミート』でヘルシーキャンプ飯に挑戦しよう!
栄養価も豊富でかつ低カロリー、さらにコスパも良いと、良いことづくめの業務スーパーで買える『大豆ミート』。
ミンチ状の『まるごと大豆ミート』は、アレンジ次第で様々なメニューに取り入れることができ、すでに調理済みの『畑のお肉のカレーそぼろ』は、そのままでもアレンジしてもおいしく食べることができます。
キャンプではどうしてもハイカロリーなメニューになりがちなので、低カロリーな『大豆ミート』のメニューも取り入れてみてはいかがでしょうか?
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