ながさき南部生産組合(南島原)が特別賞 日本農業賞「食の架け橋の部」 独自農法など評価

特別賞に輝いたながさき南部生産組合の組合員ら

 第51回日本農業賞(全国農業協同組合中央会など主催)の「食の架け橋の部」で、長崎県南島原市北有馬町の農事組合法人「ながさき南部生産組合」(近藤一海会長理事)が特別賞に輝いた。
 同賞は意欲的に農業の経営や技術の改善に取り組み、地域社会の発展に貢献している個人・団体に贈られる。本年度は「個別経営」「集団組織」「食の架け橋」の3部門に全国から計218件の応募があり、各部門の大賞や特別賞などが決定。2月27日に都内で表彰式があり、受賞者はオンラインで参加した。
 同生産組合は、1975年に5人の若手生産者で発足。現在は143人が所有する田畑で有機栽培など独自の土づくりや農法でタマネギやトマト、バレイショなど計37品目を栽培。年間を通した直売や通信販売のほか、他の団体との連携や加工販売などの先進的な取り組みが高く評価された。
 近藤会長理事は「消費者との交流を含めた食と農の関係づくりが評価された。次代を担う45人の若手生産者も育っており、これからも島原半島の中山間地で新しい農業のビジネスモデルを構築したい」と喜びを語った。


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