【難燃性ウェア推奨】年間100人以上が亡くなる着衣着火を阻止! 焚き火におすすめの難燃性ウェアを紹介

キャンプといえば、やっぱり焚き火が最高ですよね! 多くのキャンパーが焚き火を楽しんでいる一方、焚き火が原因での火事や火傷被害が発生しているのも事実。そこで今回は、焚き火にまつわる危険の中から「着衣着火」について解説しつつ、難燃性ウェアの重要性についてお伝えします! 後半ではおすすめの難燃性ウェアもご紹介しますので、ぜひ取り入れてみてくださいね。

出火原因の多くが焚き火! 毎年100人以上が亡くなる「着衣着火」ってなに?

キャンプに行くと、ほとんどの人が焚き火を楽しみますが、焚き火の危険性を理解している人はどれだけいるでしょうか?

平成30年中の出火原因を見ると、出火件数3万7,981件のうち、1位のたばこ(3,414件)に次いで焚き火が2位(3,095件)に位置しています(参照:総務省消防庁 -令和元年版 消防白書 出火原因-)。

誰もが気軽に始められる焚き火だけに、「ちょっとした油断がきっかけで大火傷!」なんてこともあるんです。

ここでは、そんなきっかけのひとつである着衣着火について取り上げます!

年間100人以上が亡くなる「着衣着火」とは?

着衣着火とは、名前の通り衣服に火が付くことを言います。

総務省消防庁「火災の実態」(H27~R1) の着衣着火死亡者数の内訳を見ると、「その他」を除いて19%の「焚き火」が最も多く、「炊事中」の14%を超える結果となりました。(参照:総務省消防庁 −着衣着火に関するデータ等− )この着衣着火により、毎年100人以上が亡くなっているそうです。

ここで、悲しい事故を防ぐためにも衣類着火の危険性について学んでみましょう!

以下の内容は、消費者庁−衣着火に御用心!毎年約 100 人の方が亡くなっています!−を参考にまとめております。

着衣着火の原因は?

着衣着火の多くは、火が服の袖などに引火して起こります。コンロでの調理中、ヒラヒラとしたブラウスやゆったりとした袖のニットなどは特に危険です。

また、最近使用する機会の多いアルコール消毒液も要注意! 消毒液が服に付いてしまうと、そこから出火する可能性があるんです。

アルコール消毒後にストーブにあたっていたら、消毒液が付いた衣服から出火するケースも発生していますので、火に接触していなくても用心が必要ですね。

恐ろしい「表面フラッシュ現象」! 避けるべき素材とは?

着衣着火時に、ほんの1秒ほどで火が全身を走る「表面フラッシュ現象」

一瞬で火に覆われるため、本人はパニックを起こしてしまい、消火活動が遅れるなど事態の悪化を招きます。考えただけで恐ろしいですよね……。

この表面フラッシュ現象が起こる原因は、「衣類の繊維の毛羽立ち」です。以下の素材は表面フラッシュ現象を起こしやすいため、焚き火時はもとより普段の調理の際も注意してください。

表面フラッシュが起こりやすい素材

  • パイル・タオル地
  • 表面を起毛した生地
  • 綿やレーヨンなど植物繊維使用の素材
  • 着古して表面が毛羽立っている衣服

着衣着火が起こったときの対処法

もしも着衣着火が起きてしまったら次の方法で対処します。

  • 叩く
  • 脱ぐ
  • 水をかける

水がない時は走り回らず、その場に転がって燃焼箇所を地面に押し付けて消化します。慌てて走ってしまうと、どんどん火が大きくなりますので絶対に走らないようにしましょう。

キャンプでは、焚き火に限らずガスやガソリンなど危険を伴う燃料を取り扱いますので、着衣着火時の対処方法はぜひ覚えておきましょう!

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万が一の時のために、ウォータージャグやバケツなどに水を溜めておくと安心です!

難燃性ウェアで着衣着火を防ごう!

ここまで読んで焚き火が怖くなった人もいるかもしれませんが、この記事は皆さんを脅かすために書いているのではありません。

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対策をすれば大丈夫! 安全に焚き火を楽しみましょう!

キャンプ中の着衣着火を防ぐためにできることは、

  • 火に近付きすぎない
  • 引火しやすい液体(アルコールやガソリンなど)が付いた衣服を着用しない
  • 強風時は焚き火をしない
  • 難燃性ウェアを着用する

焚き火をしているとどうしても火の粉が飛んでしまいますので、難燃性ウェアの着用は着衣着火に効果的です!

それ以前に、焚き火に必要な道具が揃っていない人や焚き火のやり方がわからない人は、こちらの記事でチェックしてみてください!

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初心者は「不燃シート」や「火消し壺」を見落としがち。
意外にも、焚き火に必要な道具ってたくさんあるんです!

難燃性ウェアの特徴

ライター「松浦」撮影画像参照:https://happycamper.jp/_ct/17410758

難燃性ウェアとは、燃えにくい素材を使用したウェアのことを言います。

難燃性ウェアの主な素材

  • 綿100%
  • 難燃素材

難燃素材には高い耐熱性を持つ合成繊維(アラミド繊維など)が織り込まれ、火の粉が飛んできても穴が空きにくく、燃え広がりを防ぐ効果があります。

ただし、絶対に燃えないわけではないので注意は必要です。

各アウトドアメーカーから、「難燃性ウェア」や「焚き火ウェア」といった名称で多様な商品が販売されておりますので、お好みのものを見つけてくださいね!

おすすめの難燃性ウェアを紹介! ワークマン・NANGA(ナンガ)・スノピ登場

ここからは、難燃性ウェアを紹介します!

難燃性ウェアのおすすめ①:ワークマン『綿アノラックパーカー』

ライター「サリー」撮影画像参照:https://happycamper.jp/_ct/17306403

ワークマンで大ヒットした綿100%の『綿アノラックパーカー』。キャンパーの大定番商品ですね!

溶接工の方が使用するほど火に強く、1,900円のお手頃価格なので、難燃性ウェアデビューにもってこいの商品です。

カラー展開豊富でタウンユースしやすいファッショナブルなデザインや、自宅で丸洗い可能な点など、使いやすさも◎です。

難燃性ウェアのおすすめ②:ワークマン『FLAMETECH(フレイムテック)洗えるフュージョンダウンモンスターパーカー』

ライター「サリー」撮影画像参照:https://happycamper.jp/_ct/17481251

続いてもワークマン!冬キャンプに最適な『FLAMETECH(フレイムテック)洗えるフュージョンダウンモンスターパーカー』です。

火の粉による穴開きを軽減する特殊素材FLAME-TECH(フレイムテック)を採用しています。この素材は軽量で速乾性も良く、さらに綿より耐熱温度が高く、溶けにくいといった特徴があります。

身頃上部の中綿には、ダウン&フェザーと化繊の吸収発熱綿を半分ずつ配合したフュージョンダウンを採用。

背中上部の裏地には、シルバーよりも1.5倍暖かいブラックアルミを採用し、真冬でもポカポカです!

ライター「サリー」撮影画像参照:https://happycamper.jp/_ct/17481251

▼こちらの記事で詳しくレビューしています!

難燃性ウェアのおすすめ③:NANGA(ナンガ) 『タキビダウンジャケット』『タキビダウンパンツ』

ライター「bambi夫婦」撮影画像参照:https://happycamper.jp/_ct/17507141

国内生産の高品質なダウンメーカー『NANGA(ナンガ)』の難燃性ウェアにも注目です!

アラミド繊維を混紡した難燃素材であるタキビ生地を採用した『タキビダウンジャケット』『タキビダウンパンツ』

この上下をまとえば、ナンガならではの抜群の暖かさに包まれながら、安心して焚き火を楽しめますね!

▼こちらの記事で詳しくレビューしています!

難燃性ウェアのおすすめ④:snow peak(スノーピーク)『タキビダックジャケット』

snow peak(スノーピーク)『タキビダックジャケット』は、コットン緯糸にカネカロンという難燃糸を交織した難燃性ウェア。

丈夫で目の密なダック素材の質感や、襟元や袖を織り込むと出てくるコーデュロイのアクセントがオシャレです!

ポケットも沢山ついており、デザイン性、機能性、使い勝手全てにおいて◎です。

焚き火は難燃性ウェアで安全に! 普段の調理も着衣着火にご用心!

焚き火をするにあたり、正しいやり方や危険性などの知識を付けて、悲しい事故が起こらないよう備えておきたいものです。

着衣着火については、毎日の調理中も注意してくださいね!

ぜひこの機会に、改めて火の危険性や対処方などについてご家族やご友人と情報共有していただけると幸いです。

▼焚き火の方法や必要な道具を改めてチェックしましょう!

▼こちらの記事でも難燃性ウェアのおすすめを紹介しています!

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