初開催の「ねんりんピック」 9割以上の神奈川県民「知らない」 県、コロナ禍でPRイベントできず

神奈川県庁

 神奈川県が実施した2021年度県民ニーズ調査で、11月に県内で初開催される「ねんりんピックかながわ2022」を「知らなかった」との回答が9割以上だったことが分かった。60歳代の回答者についても約97%が「知らなかった」という。

 調査は無作為に抽出した18歳以上の県民3千人を対象に、昨年10~11月にかけて実施。スポーツや健康、防災など16項目について調査票を郵送し、郵送とインターネットで回答を集めた。有効回収数は1409件だった。

 「ねんりんピック」(全国健康福祉祭)は、全国の60歳以上の高齢者が、スポーツや文化活動を通して交流を深める大会。各都道府県などが持ち回りで毎年開催している。今年の神奈川大会は26市町で11月12~15日に開催される予定。

 調査によると、神奈川大会の開催について「知らなかった」が94.8%、「知っている」が4.4%、無回答が0.8%だった。年代別では、ねんりんピックの参加対象年齢である60歳代でも97.2%が「知らなかった」と答えた。

 県の担当者は新型コロナウイルスの影響でPRイベントの中止が相次いでいると説明。県は「さらなる周知策を検討している」と話す。

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