り(り)

「り」(り)とは、「了解」の略称。脱字でも誤字でもない。「り」については、「了解」→「りょ」→「り」という変遷を辿っている。SNSで頻繁に使用されている若者言葉の一種である。

「り」の意味

「り」(り)とは、「了解」の略称である。

脱字でも誤字でもない。SNSで頻繁に使用されている若者言葉の一種である。

今までも「とりま」「あーね」などさまざまな略称が若者言葉として生まれてきているが、極まってとうとうここまで短くなった。

「り」の由来・語源

「り」については、「了解」→「りょ」→「り」という変遷を辿っている。

「りょ」の時点で既に大分短いのだが、スマホでの打ちやすさやチャット上のスピード感(実際の会話のようなスピード感)を重視した結果、このようになったのではないかといわれている。

ビジネス的なものはさておき、チャット上では「書き言葉」より「話し言葉」を使用する人は多いだろう。もちろん世代によっては「書き言葉」の方がいいという人もいるし、ちょっと頑張ってみた結果、いわゆる「おじさん構文」スタイルの句読点と絵文字過多の文章になってしまう人もいる。

そして「り」のような言葉は「話し言葉」とはまた異なる言葉として、2018年に文化庁が「打ち言葉」と定義している。これらは「話し言葉の要素を多く含む新しい書き言葉」を意味しており、「おk」や「うp」などのネットスラングもこれに属している。近年では、「あーなるほどね」を略した「あーね」がさらに短くなって「あね」になっている。

そのほかにも「そま」(それマジ?)

「あざ」(ありがとうございます→あざっす→あざ)

「ちな」(ちなみに)など、2文字以内に略された言葉も誕生してきた。

その一方で、打ちやすさよりもリズム感を重視した「了解道中膝栗毛」のような面白い言葉も若者の間では生まれている。知らなければ何事かと思われるかもしれないが、画面上でテンポよく会話するにはちょうどよいのかもしれない。

こういった流行りの言葉というのはどの世代にもあるものだ。昭和世代が使った言葉も、平成世代が使った言葉も、他の世代に話すとピンと来ないもの。「テキストコミュニケーション」が重要視される現代では、テンポ良く気持ちを文章で伝えるのにコンパクトな「打ち言葉」が重宝されるのだろう。

若者言葉はまだまだ奥が深そうだ。

「り」の活用例

会話文での使用例。

・「明日10時に〇〇集合ね」

「り」

・「ちょっとレンタル返してから向かうわ~」

「り~」

他の若者言葉との複合形。

・A「電車死んだ」→電車が遅延もしくは運休。

B「そま?」→それマジ?

A「最悪」「バスで行くわ」

B「り」

・A「〇〇(人物名)のビジュ良すぎん?」→〇〇のビジュアルがとても良い・

B「それな」→同意の言葉

B「〇〇のライブの円盤持ってるけど見る?」

A「ま?」→マジ?

「あざ」→ありがとうございます

B「明日持ってくわ」

A「り」

「り」を使用するのは主に10代~のZ世代が多いといわれている。

うまく取りまわすことができるようであれば他の世代でも使えなくはない言葉だが、2022年8月にsimejiが発表した「気になるおじさん構文の特徴」TOP10では「頑張ってイマドキの若者言葉を使っている」がランクイン。一例として「“り”を多用している」が挙げられてしまっているので、使用する際には注意されたし。

了解道中膝栗毛(りょうかいどうちゅうひざくりげ)とは?(意味)~用語集|numan

了解道中膝栗毛(りょうかいどうちゅうひざくりげ)とは、“了解した”という意味の言葉。主にLINEやTwitterなどで相手への返答として使われる。

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