<金口木舌>「ととのう」感覚を知っていますか

 テレワーク、ネットスーパーなど、コロナ下で新たなスタイルとして定着したものがいくつかある。その中にサウナも入るのだろうか

▼サウナは今、全国的なブームだ。県内はコロナで利用客が激減したホテルが、新たな観光コンテンツ作りや、県民の潜在的なサウナニーズ掘り起こしのため注力している。本紙ウェブ限定連載「熱島!沖縄サウナ」は県内のサウナを紹介し、その可能性に迫っている

▼中高年男性が利用している印象が強いサウナだが、昨今のブームを支えているのは若者と女性。ブームを読み解くもう一つの鍵は「ととのう」という言葉

▼サウナ、水風呂、休憩を繰り返すことで訪れる快感のことで、「ととのう」感覚を知りたくてサウナに初めて行く人も多い。感覚自体は以前からあるが、「ととのう」と名付けたことで、価値がわかりやすくなった

▼今日は語呂合わせで「サウナの日」。冬場は使われなくなる屋外プールを活用したアウトドアサウナは、冬の観光コンテンツになり得る。「サウナ県・沖縄」になる日が楽しみだ。

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