沖縄コロナ536人 八重山の新規感染者は横ばい(3月7日朝)

 沖縄県は6日、新たに10歳未満から90代の536人が新型コロナウイルスに感染したと発表した。前週の同じ曜日から50人の減少となった。八重山地域では病床使用率が86.4%と高止まりしている。県の糸数公医療技監は「一時期、入院者数が42人までいったが、新たな感染者は横ばいか減ってきているようだ」との見方を示した上で、引き続き感染に注意を呼び掛けるとした。
【ひと目で分かる】沖縄のコロナ感染状況
 八重山地域の県立病院と民間病院には、前日より1人増えて計38人が入院している。内訳は中等症4人、軽症27人、無症状7人。糸数技監は同地域の医療提供体制について、最初に入院した患者が療養を終える10日を過ぎれば減少する可能性があるとした。新たな感染者が次々に出ている状況ではないという。

 一日の県全体の感染者数が前週比で減少するのは、前日が休日だった影響を受けた2月24日を除くと、2月22日以来12日ぶり。直近1週間の人口10万人あたりの新規感染者は5日時点で387.04人で全国平均の355.69人を上回っている。

 6日の新規感染者で推定感染経路が確定した241人の内訳は、家庭内が173人、友人・知人が37人、職場内が16人など。残る295人は調査中となっている。年代別では10歳未満が最多の103人で、10代が101人、40代が78人、30代が77人などと続く。10歳未満の感染経路は家庭内が最も多く、糸数技監は隔離や換気を呼び掛けた。 米軍関係は新たに49人の感染が報告された。嘉手納基地16人、普天間飛行場15人など計6施設で、不明(確認中含む)が2人となっている。

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