「フルパワーで挑みたい」 栃木県出身 ビヨーンズ・高瀬くるみ 3rdシングル発売 4月、日本武道館公演も

ビヨーンズの高瀬くるみ。初の日本武道館公演を「メンバーと力を合わせ成功させたい」と話すⓒUP-FRONT WORKS

 栃木県出身の高瀬(たかせ)くるみ(22)が所属するハロー!プロジェクト(ハロプロ)のアイドルグループ「BEYOOOOONDS(ビヨーンズ)」の3rdシングル「英雄~笑って!ショパン先輩~/ハムカツ黙示録」が2日、発売された。今月下旬からは初めての単独ツアーがスタート。4月25日には日本武道館公演の開催も決まっている。躍進が続く中、高瀬は「シングルの発売も含めてフルパワーで挑みたい」と目を輝かせている。

 3rdシングルは両A面シングル。「英雄~笑って!ショパン先輩~」は、音楽家ショパンの「英雄」と「ノクターン」を合体させて構成している。メンバーで現役音大生の小林萌花(こばやしほのか)のピアノから始まるなど、メンバーの特技や声質を生かした一曲になっている。

 高瀬は普段、「お姉さんぽいパートが多い」。今回はソロで意外なパートが振り分けられ、歌の収録では「かわいく表現してみて」と言われた。「いつもとは違う一面が見られると思うので、そこにも注目してほしい」と笑う。

 「ハムカツ黙示録」は、「はぁ…ムカつく」や「ハムカツ食う」というフレーズが印象的な楽曲。怒りや勢いを表現するために、「メンバーは笑わずにダンスを踊った。力の入れ方や緩急も工夫し、世界観を表現した」と語る。

 新型コロナウイルス感染拡大の影響で、2020年に開催する予定だった単独ツアーは中止になった。だからこそ、今回は「やっとお届けできる気持ち。コンサートの全てをビヨーンズでできるのは本当にうれしい」と喜ぶ。

 憧れの場所だった日本武道館。開催を聞いた時は「最初は夢だと思った。信じられなかった」と振り返る。「今はこんな衣装がいいなとか、どんなことができるかなと考えてワクワクしている」と胸を弾ませる。

 ビヨーンズのパフォーマンスは「ミュージカルを見たような気持ちになる」のが魅力だという。コンサートを通じて「よりビヨーンズのことを好きになってもらいたい。単独と日本武道館公演の開催を経て大きく成長し、いつか栃木でもコンサートができるようになりたい」と話した。

 ビヨーンズは12人組。18年10月に結成。19年8月にメジャーデビューした。3rdシングルは「zetima」(ゼティマ)レーベルから発売する。通常版A、Bが各1200円。

3rdシングル「英雄~笑ってショパン先輩~/ハムカツ黙示録」ⓒUP-FRONT WORKS

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