緑色にライトアップ 緑内障の早期発見・治療を呼び掛け 琉球新報本社ビル

 日本緑内障学会は6~12日の「世界緑内障週間」に合わせて、全国各地のランドマークや医療機関を緑色に照らす「ライトアップinグリーン運動」を展開している。緑内障の認知と啓発が目的。那覇市泉崎の琉球新報社本社壁面も6日から緑色にライトアップされた。県内では沖縄市の東南植物楽園や一部の民間の眼科などもライトアップされる。

 同学会によると、日本の視覚障がいの原因疾患で最も多いのが緑内障という。初期や中期では自覚症状が少なく、罹患(りかん)に気づかない場合が多い。放置すると視覚障がいを引き起こすが、早期に治療すれば日常生活に支障がない程度にとどめることができるという。

 浦添さかい眼科の酒井寛医師によると、沖縄は遠視の人がなりやすい「閉塞(へいそく)隅角緑内障」が世界的に見ても多いという。酒井医師は「緑内障について県民に知ってもらいたい。早期発見が大事だ」と話した。

 (中村優希)

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