外国人留学生、1日1,000人受け入れへ 文部科学省が新方針

新型コロナウイルスの水際対策緩和で政府は外国人留学生が入国しやすくするための「留学生円滑入国スキーム」を3月中旬からスタートさせる。国際線旅客機の座席に余裕がある平日に1日1,000人ほどの留学生を受け入れる計画で、1日7,000人とした水際対策の入国者上限と別枠とする。

文部科学省によると、留学生円滑入国スキームは文科省と出入国在留管理庁が設置した外国人留学生入国サポートセンターが実施する。具体的な手順は近く公表する予定だが、サポートセンターが留学生を受け入れる大学や高等専門学校、高校、日本語教育機関などから相談を受け、搭乗便を仮予約する。

ビジネス客が比較的少ない月曜日から木曜日の国内航空会社国際線を対象とし、5月末まで続ける方針。外国人留学生の入国はフライト便ごとに設定されている一般枠とは別で扱う。

2020年1月以後に在留資格の認定を受けたにもかかわらず、入国できないでいる外国人留学生は約15万人いる。文科省は今春から新たに入学を希望する人を加えると、最大で20万人に及ぶ可能性があるとみている。

しかし、入国できない期間が長期化したことで日本への留学を断念し、日本より入国制限が緩い他国への留学に切り替える人が相次いでおり、大学などから留学生の受け入れ促進に向けて入国制限の緩和を求める声が上がっていた。

参考:

【文部科学省】日本への入国申請について

© 大学ジャーナルオンライン