脳出血で後遺症を負った落語家林家かん平さん(72)=東京都府中市=が、郷里の大和市で新作落語を披露するまでの1年間を追ったドキュメンタリー映画が11日、横須賀市文化会館(同市深田台)で上映される。
メガホンを取った竹藤恵一郎監督(60)は出身地・横須賀で念願の初上映となり「地元の人々にぜひ見てもらいたい」と来場を呼び掛けている。
かん平さんは神奈川県立大和高卒業後、七代目橘家圓蔵に弟子入りし、1985年に真打ちに昇進。だが90年、後に門下となった初代林家三平の追善興行の打ち上げでビールを飲んだ直後に卒倒し、41歳で右半身不随と言語に障害を抱えた。リハビリに励み、翌91年に高座に復帰した。
映画「涙の数だけ笑おうよ-林家かん平奮闘記」(85分)は、かん平さんが自身のリハビリと、今は亡き母せつ子さんの介護の傍ら、新作落語の創作に挑戦。同窓生らが大和市内で開く「林間楽語会」で披露する姿を追う。映画は2016年の初公開後、全国各地で上映された。