「平家屋敷民俗資料館」平家を支えた御典医の系譜を追って パート2 

秘境のまち、徳島県三好市。山間部の集落やかずら橋、そして平家の落人伝説で有名な祖谷のあるまち。祖谷では平家の系譜、平家に仕えた御典医の系譜がいまだ脈々と続いている。今回は祖谷を支え続けた一族、西岡家の「平家屋敷民俗資料館」を紹介する。

【前回までの記事はこちら】
>>「平家屋敷民俗資料館」平家を支えた御典医の系譜を追って パート1

赤い平家の旗を目印に西祖谷の「平家屋敷民俗資料館」を訪れた

道路沿いの駐車場に車を停め、屋敷へ向かって道を登る。見晴らしも良くなり、遠くの山々まで良く見渡せる。秘境感満点だ。

入口でスタッフの方がにこやかに迎えてくれた。
案内されて資料館である建物へと向かう。

歴史を見守り続ける大もみじやきんもくせい 平家伝説と同じ樹齢を誇る大木

途中、樹齢800年と言われる大もみじがある。紅葉の頃は圧巻だろう。また、同じく樹齢800年と言われるキンモクセイとギンモクセイ。これは平家が落ち延びてきたと言われる頃と時代が同じである。これも平家伝説の一部だろう。

ここからの景色も良く、石灯籠などもあるこの庭で写真をとる訪問者たちも多いそうだ。

祖谷では珍しい江戸時代の蔵と鏝絵(こてえ)

母屋の手前に慶応3年につくられた蔵がある。作られてからのそのままの姿だそうだ。蔵は火事にならない様にとの願いを込めて、波とうさぎ、月の鏝絵(こてえ)が施されている。蔵自体も、こういった装飾も祖谷では大変珍しいものだ。

茅葺屋根や、囲炉裏など古き良き時代に思いを馳せ歴史を感じる屋敷 三好市重要有形文化財

そして、資料館となっている母屋。こちらも慶応3年建造。屋敷の名にふさわしいけやきの合掌造り、茅葺きの大きな建物だ。三好市重要有形文化財にも指定されている。

医師や神官の屋敷らしく、祖谷ではあまりない正式な玄関もある。

庭からの祖谷の山々の眺めは絶景

庭に面した建物の正面には、長い縁側があり、ここから庭の眺めと山の景色を楽しむことができる。

パート3では、資料館の中を館長さんの案内で紹介する。

(取材・文: ショーン ラムジー、写真:平家屋敷民俗資料館 & ショーン ラムジー)

【次の記事はこちら】
>>「平家屋敷民俗資料館」平家を支えた御典医の系譜を追って パート3

平家屋敷民俗資料館

Website:
Instagram:

定休日/年中無休 ※臨時休業あり
営業時間/3月~11月:9時00分~17時00分
12月~2月:9時00分~16時00分
※建物内の囲炉裏を焚く時間は季節や状況により短縮の場合あり。
料金/一般(中学生以上) 500円
小人(小学生) 300円
団体割引20名様以上 1割引

© まるごと三好観光ポータルメディア