宮平初子さんが死去 「首里の織物」で県内女性初の人間国宝

 重要無形文化財「首里の織物」保持者として、1998年に県内から3人目、女性初の人間国宝となった宮平初子(みやひら・はつこ)氏が7日午後10時57分、老衰のため南部徳洲会病院で死去した。99歳。那覇市首里出身。自宅は那覇市首里汀良町。告別式は12日午後2時から2時45分、豊見城市高安560の1、公益社セレモニーホールとみしろで。喪主は長男一夫(かずお)さん。

 1969年に第43回国展国画賞受賞。74年に県指定無形文化財「本場首里の織物」保持者に認定され、保持者団体の代表として講習会を開くなど後継者育成に尽力した。81年に黄綬褒章、2003年に首里織物復興功労で琉球新報賞を受賞した。

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