沖縄オミクロン株「BA・2」新たに3人 コロナ感染は824人(3月9日朝)

 県は8日、新型コロナウイルスの変異株「オミクロン株」の派生型で感染力の強い「BA・2」が新たに3人検出されたと発表した。県内での検出は計5人となる。また、感染後に亡くなった死亡例1件とともに、新たに10歳未満から90歳以上の824人が感染したと発表した。【ひと目で分かる】沖縄のコロナ感染状況
 「BA・2」が判明したのは20代女性2人と10代女性1人。いずれも県内在住で、2月下旬に検体が採取され、県衛生環境研究所のゲノム解析の結果、3月8日に判明した。2人は空港PCR検査、残る1人は南部保健所管内のクリニックで検査したという。

 現在は1人が自宅療養でほか2人は療養解除となっている。3人に接点はないため、市中感染の可能性があるという。感染後に亡くなったのはうるま市在住の90代女性で、ワクチン3回目接種から2日後に症状がでて、2月24日に入院先で亡くなった。新型コロナによる死亡者は計430人で、流行第6波以降は32人目となる。8日の入院患者は249人で重症者は2人。県内のコロナ専用病床使用率は4割を下回り39.6%となった。感染などにより欠勤している医療従事者は21重点医療機関で236人、その他の病院では154人で計390人だった。米軍基地関係の感染は計15人だった。(嘉陽拓也)【関連記事】
▼玉城知事「急ブレーキ想定も」 感染再拡大で「まん延防止」も視野
▼沖縄コロナ「第7波の懸念」と厚労省会議・脇田座長 10代以下36%「じわじわ増加」
▼派生オミクロン「BA・2」基地由来の可能性 沖縄の1人は米軍関係者
▼沖縄県職員、コロナ陽性なのに居酒屋3回…携帯忘れて発覚
▼職員も入所者も感染…「陽陽介護」認知症ホームで起きたこと
▼ランチでドライブで披露宴で…沖縄のコロナ感染7例

© 株式会社琉球新報社