神奈川の2月新車販売台数 過去30年で2番目に少なく 部品の供給不足が深刻化 RV21%減、軽自動車は

 神奈川トヨタ自動車がまとめた2月の神奈川県内新車販売台数(軽自動車含む)は、前年同月比17.0%減の2万674台で、6カ月連続で前年を割った。昨年から続く海外からの半導体不足に加え、国内での新型コロナウイルス感染拡大などにより、部品の供給不足が深刻化。過去30年でみると、リーマン・ショックの打撃を受けた2009年2月(2万453台)に次いで2番目に少ない販売台数だった。

 分野別では、乗用車が12.7%減の6315台、多目的レジャー車(RV)が21.8%減の6992台と、いずれも6カ月連続で前年を下回った。軽自動車は15.6%減の5386台と9カ月連続で前年割れ。商用車・トラックは15.6%減の1943台で2カ月ぶりに前年を下回った。

 登録車の車種別では、トヨタ自動車のツーボックスカー「ルーミー」が933台で首位。2位は日産自動車の小型車「ノート」で868台、3位がトヨタの小型スポーツタイプ多目的車(SUV)「ライズ」で642台だった。

 神奈川トヨタの担当者は「部品の供給不足は多くのメーカーが影響を受けている。先行きは見通しづらいが、生産が正常化すれば販売台数に表れるとみている」とした。

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