厄介な天才シンガー、シェイン・マガウアン ドキュメンタリー公開 30年来の友人ジョニー・デップ製作

ジョニー・デップが製作を担当した、パンク・バンド「ザ・ポーグズ」のシェイン・マガウアンの人生に迫るドキュメンタリー映画「シェイン 世界が愛する厄介者のうた」が、6月3日より劇場公開されることが決まった。

「シェイン 世界が愛する厄介者のうた」で描き出されるのは、シェイン・マガウアンの破天荒すぎる音楽人生。アイリッシュ・パンク(ケルト音楽とパンク・ロックが融合したジャンル)というジャンルを築き上げ、ヨーロッパで最も人気なクリスマス・ソング「ニューヨークの夢」などのヒット曲で知られるイギリスのパンク・バンド「ザ・ポーグズ(THE POGUES)」のフロントマンで、多くのミュージシャンが愛して止まない天才シンガーに迫る。30年来の友人であるジョニー・デップの製作で、映画化が実現した。

5歳から飲酒・競馬・たばこをたしなみ、10代で移住したロンドンでドラッグに溺れる。そこからはい上がるように始めたバンドで、またたく間にイギリス・ロック界のスターとなったシェイン・マガウアン。ライブ中に泥酔して退場、素行が悪すぎてバンドから追放、長年にわたる酒と薬の乱用で50歳にしてすべての歯を失うなどの事件を連発してきたシェインの半生を、貴重なライブ映像やアニメーションを交えながら描き出す。さらに、プライマル・スクリームのボビー・ギレスピーやジョニー・デップたちがインタビュアーとして出演。現在のシェインの心の内を聞き出す。

監督は、デヴィッド・ボウイ出演の「ビギナーズ」やセックス・ピストルズを追った「セックス・ピストルズ/グレート・ロックンロール・スウィンドル」で知られる、音楽ドキュメンタリーの巨匠、ジュリアン・テンプル。第68回サン・セバスチャン国際映画祭で審査員特別賞を受賞した。日本では、ピーター・バラカンが字幕監修を担当している。

本作の製作を務め出演もしているジョニー・デップは、出会う前から大ファンだったシェインについて、「20世紀の最も重要なアーティストの一人であり、人々に愛された詩人でもあるシェインの決定版な映画を製作できることを光栄に思います」とコメントを寄せている。

【作品情報】
シェイン 世界が愛する厄介者のうた
2022年6月3日(金)渋谷CINE QUINTOほか全国順次公開
配給:ロングライド
© The Gift Film Limited 2020

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