「給食が冷たい」学校の8割超 新設の長崎市北部センター 教育厚生委

 長崎市教委が、新設の市北部学校給食センター(豊洋台2丁目)について、給食提供先の市立小中学校24校にアンケートしたところ、8割以上の21校が「冷たい」または「少し冷たい」と回答した。8日の市議会教育厚生委員会で報告。委員からは改善を求める声が相次ぎ、市教委は担当業者と協議し対応するとした。
 学校給食センターは既存施設の老朽化を解消し食物アレルギーに対応するため、市教委が市内3カ所に整備する方針。このうち北部は1月に供用開始。約7400食分を調理して小学20校、中学4校に配送している。
 アンケートは2~3月、給食の改善点を把握する目的で実施。集計結果によると、「冷たい」との回答は8校、「少し冷たい」は13校に上った。また「調理後2時間以内に給食できるよう努める」と定める文部科学省の基準をほとんどの学校で満たせていなかった。
 こうした状況を受け、市教委は容器をアルミ製から、保温性が高いステンレス製に変更するよう事業者に要求。準備ができ次第、導入する。人員配置の適正化などで計画通り調理・配送することも求めた。
 委員からは「緊張感を持って」との指摘や、残る2カ所のセンター整備を不安視する声が上がった。市教委は「改善を進める」と約束した。


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