〈新型コロナ〉「まん延防止措置」が終了 飲食店再開も不安抱え 先行き見通せず 糸魚川市

 新潟県のまん延防止等重点措置の適用が6日に終了し、糸魚川市内でも7日以降、営業時間短縮などの要請に応じていた飲食店が通常営業を再開した。

 措置期間は1月21日~2月13日、延長して同14日~3月6日までの全45日間。各店は時間短縮や酒類提供の禁止、会食人数の制限をして営業した他、酒類提供や夜営業が主により休業した店も多かった。

 南寺町1の「いっさく」糸魚川奴奈川店は13日まで時短、感染拡大抑止として14日から休業した。3週間ぶりの営業再開となった7日、伊藤敦貴店長(29)は「休業中は安全安心に利用していただけるよう清掃などをして準備をしてきた」と来店者を迎えた。

まん延防止措置が終了し、糸魚川市内の飲食店も営業を再開。感染防止に留意して店を開ける「いっさく」糸魚川奴奈川店(7日)

 しばらくは金、土曜を除き閉店時間を1時間繰り上げる。「まん延防止期間中はこれまでにないくらい客足が少なかった。市内の(新型コロナ)感染も続いている。1、2週間様子をみたい」と話した。

 居酒屋やスナック、バーなどが並ぶ糸魚川駅周辺の街中も7日夜、久しぶりに各店の明かりがともった。大町1の居酒屋店主は、1カ月半ぶりに店を開けて安堵(あんど)する一方、「感染者が減ってきて前向きに考えたいが、まだ先は見通せない。正直、もう少し(まん延防止の)延長を考えてほしかった。お客さんの戻りは感染状況次第」と不安も抱える。

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