大石知事 石木ダム反対住民と初面会へ 10日現場訪問

 大石賢吾知事が10日、長崎県と佐世保市が東彼川棚町に計画する石木ダム建設事業の工事現場を訪問し、反対住民と面会することが8日分かった。実現すれば2日の就任後初となる。
 住民側によると、8日に県の担当者が現場を訪れ、意向を伝えた。知事は水没予定地に住む13世帯の反対住民らが抗議の座り込みを続ける現場で、就任のあいさつをするとみられる。
 大石知事は知事選の公約で「石木ダム早期完成」を掲げた。実現のために自ら現地に足を運び、対話による解決を目指したい考えを示している。2日の就任会見では「可能な限り早く足を運び、対話の機会を探していきたい」と述べ、反対住民の家屋を強制撤去する行政代執行については「本当に最後の手段」と強調した。

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